日本老民考:さまざまな老いそれぞれの終い:手塚英男講話集 5~6【電子書籍版】
(著) 手塚英男
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―活き活きと、元気に老いる―
古典作品や名著に描かれている老人たちの姿を通して、高齢者と呼ばれる人々は現代の高齢化社会をどう生きていけばいいのか、という問題に迫る講話シリーズ。その第三巻にあたる本書では、日本初の本格的な老人問題について書かれた名著、穂積陳重の『隠居論』と、様々な翁と姨が登場する『今昔物語』を取り上げます。ーー社会からサービスを受け取るだけでなく、老人自らが積極的に社会に参画することのすすめを説いた「活老」という著者独自の考え方や、『今昔物語』に収録されている、瓜を恵んでくれなかった運送屋に対して外術でやり返した翁の話などを辿りながら、様々な角度から老人としての生き方を探っていきます。
[目次]
「活老の時代」がきた 穂積陳重『隠居論』から
かしこく、たくましく、あわれで、かなしい老人たち 『今昔物語』の翁(じじ)と姨(ばば)
著者略歴
[担当からのコメント]
高齢者と呼ばれる立場になった方の中には、様々な面でつい受け身になってしまっている方も多いかと思います。しかし本書を読むと、むしろ若い世代よりも色々な経験を積んできたからこそ、高齢者にしかできないこともあるのだと感じます。年齢に関係なく、いつまでも元気でいたいと思うすべての方におすすめの一書です。
[著者略歴]
手塚 英男(てづか・ひでお)
1939年信州・松本に生まれ育つ。57年東京大学(文Ⅱ)入学。北町・川崎セツルメントで地域活動に取り組み、60年安保闘争を闘う。教育学部(社会教育専攻)卒業後、郷里のまちで公民館・図書館など社会教育の現場の仕事にたずさわる。98年退職後は、ハコモノ行政、市町村合併、市民の財政白書づくりをめぐる住民運動や市民オンブズマン活動に取り組む。92年から08年まで、100人の読者に宛てたワープロ個人文芸誌「枯々草」(全10巻)を発行し、小説「酔十夢」(10編)、雑話「日本老民考」(6話)を掲載。
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