日本の私立大学が生き残るためには何が必要かーー沖縄国際大学、改革への挑戦
(著) 波平勇夫
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[商品について]
―これからの「私学」は何を担い、何を発信していくのだろうか―
少子化や個性化、グローバル化など日本の大学が転換期を迎える中で、地方の私立大学が大競争時代に生き残り、発展していくためにはどうすればよいのか。本書は、沖縄国際大学の学長としてこれらの課題に向き合った著者の、改革と思索の記録である。市場原理や企業的な経済合理主義が席巻する教育政策に対して、教育や地域に根ざす私立大学の意義と可能性を問い直す、教育関係者必読の示唆に富む一書。
[目次]
はじめに
創立三〇周年を迎えて
沖国大の三〇年、沖縄の三〇年
創立三〇周年を祝う
これからの大学
キャンパス ―空間の創造―
大学における教養教育を考える
大学のインヴォリューション
大学のインヴォリューション=実践
少子化は教育機会を拡大できるか
大学評価システムの問題点
高等教育のグローバル化と大学改革 ―日本からみた現状と課題―
地方私立大学の展望 ―沖縄国際大学を事例として―
教育改革へ向けて
これからの三〇年 ―国際化からグローバル化へ―
改革への挑戦
日本の大学改革13年 ―「平成の大改革」が目指しているもの―
著者略歴
[担当からのコメント]
就職予備校のような存在となって久しい大学は、何のために大学で学ぶのかという(考えるまでもなく当たり前の)問いの中で、今それぞれの道を模索しています。本書はそうした潮流に身をおきながら、日本の教育の中で重要な役割を果たしてきた「私学」の現状と未来を冷静な目で見つめた内容となっています。大学進学を目指す若い方にも、ぜひお読みいただきたい作品です。
[著者略歴]
波平勇夫(なみひら・いさお)
専門は教育・階層・都市社会学
主要著書等
『教育機会均等の幻想』(共訳、黎明書房、1976)
『地方都市の階層構造―沖縄都市の分析―』(沖縄時事出版、1980年)
『資格社会―教育と階層の歴史社会学―』(共訳、東信堂、1984年)
『社会変革の挑戦』(共訳、ミネルヴァ書房、1987年)
『近代初期南島の地主層―近代への移行期研究―』(第一書房、1999年)
『都市化とコミュニティの社会学』(共著、ミネルヴァ書房、2001年)
主な経歴
1938年 沖縄県宮古郡城辺町生まれ
1973年 ニューヨーク大学大学院博士課程修了(Ph.D.)
1977年 沖縄国際大学文学部教授
1981年 沖縄国際大学文学部長
1988年 ケンブリッジ大学(指導教授Anthony Giddens,8月まで)・シカゴ大学(指導教授James S.Coleman,89年3月まで)客員研究員
1992年 沖縄国際大学南島文化研究所長
1997年 大学院地域文化研究科長。その間各大学非常勤講師、名古屋大学文学部(92年)、鹿児島大学文学部(97年)、札幌学院大学人文学部(97年)、久留米大学文学部(98年)、山口大学大学院(98年)。
2000年 沖縄国際大学理事長・学長
2001年 総合文化学部教授
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