小説 キュウリの四季──畑の改良に挑んだある農家の物語
(著) 前田泰紀
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[商品について]
―キュウリ作りの秘訣は、収穫の後にこそあった―
40歳を迎える農家の久利作太郎は、妻の良子や母・きぬと一緒に、約20年ものあいだキュウリの栽培を続けていた。しかし近年、作太郎のキュウリに対する気持ちはマンネリ化しはじめ、いつしか収穫量も伸び悩んでいた。そんな時、良子のすすめもあり、キュウリ栽培のベテラン「野口のじいさん」にキュウリ作りの秘訣を聞きに行った作太郎だったが、そこで改めて、畑や土の手入れの奥深さ、そして収穫を終えた後にこそキュウリ栽培の大きな仕事があることを思い知るのだった。ーー作太郎一家の一年を通して、露地栽培でキュウリを作ることの難しさ、そして家族がひとつになって栽培に挑む現代の農家の姿を丹念に描いたフィクション小説。
[担当からのコメント]
本書を読むと、農業というのは決して一人の力でできるものではなく、家族の支えや周りの人たちの知恵を借りてこそ、成功に近づけるものなのだと改めて感じます。実際に野菜の栽培をしている方はもちろん、農家の生活を覗いてみたいという方にもおすすめの一書です。
[著者略歴]
前田泰紀
一九五〇年名古屋市に生まれる。種苗会社でキュウリの育種などを行い、品種の普及や野菜の栽培指導を行った。著書には「お庭で菜園、やってみた」、「野菜作りのプロのキホン」など多数。
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