いま、九州本土の砂浜で起きていること──写真で見る生きもの調査と消えゆく砂浜
(著) 吉﨑和美
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[商品について]
―「砂浜」は日々衰退している―
陸と海が出会う場所であり、一面に広がる白砂と独特の生き物や植物が生息する「砂浜」。しかし、集落各地を結ぶ道路の建設や漁港の増加、松の過剰な植樹による「飛砂防止」対策などの影響から、砂浜を含めた多くの海岸はコンクリートへと変貌を遂げ、その周囲をめぐる環境は日々変化をつづけています。本書は、そんな日本の砂浜のなかでも、特に九州本土の砂浜の現状を記録すべく、著者が自らその足で各地を歩きながらまとめた一書です。ーー砂浜で見られる植物の詳細をはじめ、様々な種類のカニや貝、昆虫といった生き物の生態のほか、九州本土の砂浜で産卵を行うアカウミガメの貴重な産卵記録などを鮮やかな写真とともに掲載。砂浜を探索しながら歩く楽しさが凝縮されている一方で、砂浜の過去と今、そして未来を考えるうえでも欠かせない記録となっています。
[目次]
はじめに
1 松と砂浜の歴史
2 砂浜の植物たち
3 砂浜の動物たち
4 砂浜に打ち上げられた生き物たち
5 消えゆく砂浜
参考文献.他
索引
謝辞、他
[担当からのコメント]
本書では、九州本土の砂浜で観察できる植物や生き物の様子が写真とともに掲載されているだけでなく、人工化が進む砂浜の現状が詳しく報告されています。自然と人々の共存が求められる時代だからこそ、本書を通じて多くの方に砂浜で生きている生物たちのことや、その現状を知って頂ければ嬉しいです。
[著者プロフィール]
吉﨑和美
1950年熊本市生まれ。1974年に学校事務職員として勤務地の天草に移る。1985年より天草自然研究会として、天草地方を中心とした動植物及び自然環境の調査、保護活動を続けている。
主な報告書・著書
天草地方におけるアカウミガメの調査報告書(吉崎・森、平成4年)
熊本県のアカウミガメ(編集取りまとめ、熊本県自然保護課、平成11年)
ハクセンシオマネキの特異な生態と熊本県における分布と保護対策(天草自然研究会、2003年)
鹿児島県万乃瀬川の貴重な自然(編集取りまとめ、2003年)
熊本県天草・羊角湾の貝類と主要な生物相について、第二報(天草自然研究会、2005年)
海辺のふしぎないきものたち(岩崎書店、共著、2006年)
白岳湿地のにおける動植物の現状と対策(天草自然研究会、2009年)
天草のカニ類写真図鑑(一粒書房、2018年)
海辺でカニを探す図鑑(22世紀アート、2022年)
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