あんまりいい日和だから──あなたのための、ささやかな詩集

(著) 本間修一

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[商品について]
―名もなきすべての人たちへ―
あんまりいい日和だから
「こんにちは」って声をかけたんだ
すると松の剪定をしていた路地裏のおじさんが
「こんにちは」って返事をくれたんだ
あんまりいいお顔をしていたから
「松もきれいになって仕合せですね」って
お世辞を言ったんだ
すると「いつも自分でやっているんだよ」って
うれしそうだったんだ
(「あんまりいい日和だから」より)
美しいものも、当たり前のものも、悲しいものも、花も動物も人間も、みな懸命に生きている。時の流れのなかで、そんな日々を静かに見つめてきた詩人の、やさしくひたむきな詩集。

[目次]
短い詩
 空
 チーター
 草
 冬の雲雀
 誰だって
 山
 隠れん坊
 美しいもの
 夫婦1
 夫婦2
花の詩
 武蔵野萩(ムサシノハギ)
 黄梅(オウバイ)
 秋冥菊(シュウメイギク)
 みずひき
 西王母(セイオウボ)
 茶(チャ)の花(ハナ)
 チロリアンランプ
 山査子(サンザシ)
 矢筈薄(ヤハズススキ)
 海棠(カイドウ)
 姫緋扇水仙(ヒメヒオオギスイセン)
 夕顔(ユウガオ)
 秋海棠(シュウカイドウ)
 隠(カク)れ磯(イソ)
 山茱萸(サンシュユ)
 朝顔(アサガオ)
最近の詩
 病院帰り
 おしゃべり
 かぐや
 菊の花
 青ざめた碑
 少女
 山鳩よ
 小楢
 銀杏
 白昼夢
 お汁粉
 青い空と草原
 あんまりいい日和だから
 白鳥
 ニセアカシア
 時を捨て去れない 人の哀しみ
 砂利
 少年の鶴
 奮い立たせるもの
 花の陰
あとがき

[担当からのコメント]
本書には短い詩から長い詩まで収められていて、様々な楽しみ方ができる作品となっています。個人的には「お汁粉」「青い空と草原」がお薦めです。ぜひご一読ください。

[著者プロフィール]
本間 修一(ほんま しゅういち)

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