中国の旅:近くて遠い隣国を知るために
(著) 平賀勝利
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[商品について]
―相互理解のためには、何が違うかを知ることが重要だ―
現在の中国は、改革開放路線による経済発展で目覚しい変化を遂げた。1972年の日中国交回復以来、日本と中国はビジネスや旅行など人的経済的交流を深めてきたが、相互理解という点では必ずしも上手くいっている訳ではない。それは中国が共産党一党独裁の国家であるというだけでなく、その背景に数千年にわたって醸成された特殊な政治文化の小宇宙があるということがあまり意識されていない点にもその一因がある。そうした視点から、本書では中国の壮大な歴史・政治・文化の一端を語っていく。中国の本質を理解するうえで示唆に富む一書。
[目次]
は じ め に
一、中国の空と水と
朝靄の北京
洛 陽
龍 門
含 嘉 倉
景泰藍の工場で
西 安
太 原
唐 と 晋
旅 中 点 描
一、空 港 に て
二、北 京 駅
三、野外の映画館
四、※乾 河 道
五、夜 の 街 で
六、長 城
曲 阜
嵩山を巡って
中国の緑地事情
中国の人口問題
中国の空と水と
注
二、明代北京散歩
鼓楼と鐘楼
永楽帝の大鐘
国 子 監
状 元 の 印
陶は政である
万暦帝の大龍缸
万暦の光と影
李卓吾の時代
注
三、茶飯のこと
中 国 の 酒
食 卓 四 話
一、ホテルでの朝食
二、孔 府 餐 庁
三、北京烤鴨店
四、首 陽 飯 店
喝 茶 閑 話――茶飲み話――
一、日本のお茶、中国のお茶
二、お茶の起源
三、東洋と遭遇したヨーロッパ人の衝撃
四、緑茶から紅茶へ
五、陸羽のこと
注
四、中国の歴史と文化
黄土の大地
遙かなる中山(ちゅうさん)
一、幻の古代王国「中山」
二、中山国の犬
三、中山国の興亡
宗教と革命
始皇帝の兵馬俑
一、臨 潼 に て
二、青銅の武器と秦の銅銭
三、青 銅 と 鉄
四、秦の「汗血馬」と兵革
五、始皇帝の夢
六、中国の鉄と日本の鉄
七、石 鏃 の 話
中国文化論
一、文治主義と近代化
二、塊村の秘密
三、中国の建物
四、中国人のモデル指向
五、平 等 主 義
注
参 考 文 献
初出一覧
あ と が き
著者略歴
[担当からのコメント]
漢字や中華料理など私たちの身の回りには中国由来の文化が数多くありますが、本書を読んでいると私たちが知っている中国というのはほんの一部に過ぎないということに改めて気づかされます。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
平賀勝利(ひらが・しょうり)
1942年山形県米沢市生まれ、67年東京医科大学卒。
「実験喘息」「肺ガンの診断治療」の研究に携わり、東京医科大学講師のほか、78年東京都総務局副参事として労働衛生を、94年老人保健施設長として老人介護に取り組むなど、いち早く今日的課題に関わった。98年道玄坂平賀クリニックを開設。
大学では相撲選手。80年から日本学生相撲連盟の運営に参画し、JOC強化スタッフ・スポーツドクター、日本体育協会公認スポーツドクターとしても活躍。現在、日本学生相撲連盟副会長。著書に詩集『あかたまらん』『雪むかえ』など。
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