増補 天真爛漫是吾師
(著) 池田方彩
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―ただ愛のみが藝術における至極の深微を捉え得る―
自らの心の琴線に触れる作品たちとの邂逅、それは自らを練磨し人格を陶冶する至極の経験である――気魄と品位に満ちた木彫書で注目を浴びる独行の書家が、自らの芸術の原点となった張弼の書にまつわる書論から、中国明清絵画の世界的収蔵家・橋本末吉氏や日本を代表する思想家のひとりである西谷啓治氏との思い出、そして歩みつづける書の道について、虚心に書き綴った美と魂のエッセイ集。
[目次]
序
Ⅰ
天真爛漫是吾師
于右任の書藝術
于右任の草書千字文
抱石久松真一の書
寸心と抱石 ―禅的書藝の世界―
池大雅と良寛 ―天真爛漫の書―
覺境の露頭 ―墨蹟―
Ⅱ
玄鑒 ―桑名鐵城の眼―
昭和の賞鑒家 ―橋本末吉先生の思い出―
鴛鴦の契り
葡萄栗鼠
掌(たなごころ)の美
永遠をみつめる眼差し
Ⅲ
溪聲西谷啓治先生の風貌
布袋
途上にて
わが志 わが道
行路難し、されど歩まん天命のもとに
「文化」ということ
心茶の友として
いのち冥加
大学での思い出
わが東洋大学
趣味の話
愛好の精神(こころ)もて
あとがき
増補版に際して
初出一覧(目次に従って記載)
著者略歴
[担当からのコメント]
本書は芸術家が書いた美学の書ではなく、芸術家が言葉に託して表現した美と心の書という言い方が似合うような、そんな作品です。書に興味のある方はもちろん、芸術を実践する方や芸術を愛する方にもお薦めの一書です。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
池田方彩(いけだ ほうさい)
1957年 大阪に生まれる
1980年 東洋大学哲学科卒業 池田遊子(ゆうし)を師父として実作研究に励む
1988年より、全国各地で個展開催
2001年 癌病で倒れるも九死に一生を得、奇跡のカムバックを遂げる
2003年『天真爛漫是吾師』(新風舎)を出版する
2006年より、現(公財)天門美術館館長
現在、創作のほか、大学講師や講演執筆、美術館運営企画などマルチに活動している
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