キリンの首はなぜ長い ―「適応進化の謎に迫る」―
(著) 帯刀益夫
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[商品について]
――江戸時代の変化朝顔をゲノム解析したところ、ある特殊な遺伝子が突然変異の発生に関わっていることが分かりました。その遺伝子とは、次のどれでしょうか。
1.プラスミド、2.トランスポゾン、3.コスミド
正解は、本書「5.エピジェネテイックメカニズムはどのように成立したか」をご覧ください。
キリンの首はなぜ長いのか。ダーウィンが適応進化仮説によって乗り越えようとしたこの問いは、未だに世界中の研究者や子どもを持つ親を悩ませ、生物学が飛躍的に発展した現在も決着がついていない。適応進化、エピゲノムなど、キリンの首の謎を通して生物学の発展を辿るとともに、今後の生物学に求められるシステム生物学的アプローチの実践を試みた一冊。
[目次]
はじめに
1.遺伝学の歩み
2.ゲノムが解き明かすキリンの長い首のなぞ
3.適応進化はどのように起きたか
4.「エピジェネティクスの時代」の到来
5.エピジェネテイック・メカニズムはどのように成立したか
6.環境の選択圧が遺伝子変異を誘導して適応させることはあるか?
7.適応進化のメカニズムを考える
8.キリンの長い首はどのようにしてできたかの回答
9.「知の考古学」として「進化論」を捉えなおす
参考論文
[出版社からのコメント]
キリンはなぜ首があんなにも長いのか、ゾウさんの鼻はなぜ長くて器用なのか、子どもの頃に不思議に思った方も多いのではないでしょうか。本書は、最先端の生物学からそうした疑問にアプローチした作品です。かくも奥深い生命の世界を、ぜひじっくりとお楽しみください。
[著者紹介]
帯刀 益夫(おびなた・ますお)
東北大学名誉教授。薬学博士。1943年長野県生まれ。東京大学大学院薬学研究科博士課程修了後、エール大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校へ留学。帰国後は、(財)癌研究会癌研究所研究員。その後は東京大学薬学部助教授、東北大学加齢医学研究所教授、同所長、退職後は、独立行政法人科学技術振興機構プログラム調整室プログラムオフィサーなどを歴任。専門は細胞生物学、分子生物学。
主要著書:「加齢医学」(編著、東北大学出版会)、統合生命科学〈1〉細胞の分化(新・生命科学ライブラリ)(サイエンス社)、「細胞寿命を乗り越えるES細胞・iPS細胞、その先へ」杉本正信と共著(岩波書店)、「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」(早川書房)、「遺伝子と文化選択」(新曜社)、「遺伝子アートの世界」(学術研究出版)、「利己的細胞」(新曜社)。
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