私の新みなと観【電子書籍版】
(著) 雨宮洋司
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[商品について]
―「海」の視点から社会と国を考える―
海運業や漁業の活動拠点となり、海岸・港湾土木事業や海洋資源の探索、海洋レジャーの拠点ともなる「みなと」には、ハード・ソフト両面からの技術と技能を集結させた、船と人間が安全・安心に利用できるターミナルであることが求められます。本書はこの「みなと」概念をもとに、日本の「みなと」が抱える港湾問題や商船教育の問題に「商船学」の見地からアプローチした論考です。富山新港をはじめとする北陸諸港湾の特徴や産業の創造、共生社会における「みなとまち」づくりの提言まで、多角的な視点で日本の「みなと」を考察した21世紀の港湾論ともいうべき一書となっています。
[目次]
はじめに
第一部 私が考える「みなと(港と湊)」
第一章 「みなと」の概念
第二章 他の交通ターミナルとの違い
第三章 北陸地域の“みなと”への注目点
第四章 「わがまち、わが“みなと”」意識の再生と新産業創造
第五章 伏木富山港と新湊区(富山新港)に注目する理由
第二部 “みなとまち(湊町)”から新“みなとまち”づくりへ
第六章 日本海ミュージアム構想と富山県内ウオーターフロント事業
第七章 旧新湊市が目指す方向について
第三部 これからの「みなと」政策
第八章 共生社会へ向けて
第九章 カンボジアとベトナムの“みなとまち”を見て考えたこと
第十章 “みなとまち”の特徴と“海人(うみびと)”“港人(みなとびと)”の役割
第十一章 海と港と地域づくりー伏木富山港整備と地方自治体のジレンマー
第十二章 “みなとまちづくり”への戦略
終章 “みなとまちづくり”へ向けて
おわりに
著者略歴
[担当からのコメント]
港は物流の拠点であり私たちの生活の重要なインフラであることは、今も昔も変わりありません。本書を通じて、「みなと」のあるべき姿について考える機会を持っていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
雨宮 洋司(あめみや・ようじ)
現在:1940(昭和15)年12月17日静岡県富士郡芝富村生まれ、富山商船高専名誉教授、(同校で海運論と港湾論を教えていました。)
学歴:静岡県立富士高校卒卒業、東京水産大学漁業学科入学(中退)、東京商船大学航海学科卒業、東京商船大学商船学専攻科修了、富山大学経済学研究科修了
職歴:川崎汽船(株)航海士、運輸省航海訓練所教官、富山商船高専教授、富山大学教育学部教授、同学部附属小学校校長
主な著書:機帆船海運の研究(多賀出版)、国際交通論(多賀出版)、現代海運論(税務経理協会)、海運概説(海文堂)、現代の海運(税務経理協会)、富山湾(新興出版)集客戦略と港湾(パールロード)、商船教育時評(海文堂)、かがやきのキャッチボール(富山大学出版会)、海を越えた心のキャッチボール(富山大学出版会)、船員にこだわる物言い(風詠社)
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