歴史に消えた常陸の一族たち──中世常陸興亡史
(著) 加藤木和夫
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―水戸黄門だけが常陸ではない―
清和源氏をルーツに持ち、中世と近世を生き抜いて明治には華族となり現代の秋田県知事を輩出した名門一族佐竹氏。常陸国で最初に地歩を固めた武士である平国香から始まり、水戸城を構え常陸大掾氏を称した馬場氏。室町時代に常陸大掾氏に取って代わって水戸城に入り県央地域を支配するも、佐竹氏と度々争い最終的に常陸統一を目指す佐竹氏によって滅ぼされた江戸氏。徳川幕府によって水戸藩が作られる以前の常陸には多くの氏族が存在し、その覇を競っていた。平安中期から戦国末期の約700年間にわたり繰り広げられていた常陸武士たちの中から、水戸城に関わった佐竹氏、常陸平氏(常陸大掾氏)、江戸氏の三氏に焦点をあてて、その歴史を概観した知られざる中世常陸興亡史。
[目次]
はじめに
プロローグ
佐竹氏の興亡
一.佐竹氏の概略
二.平安期の佐竹氏
三.鎌倉時代の佐竹氏
四.南北朝時代の佐竹氏
五.室町時代の佐竹氏
六.戦国時代の佐竹氏
七.戦国時代末期の佐竹氏
常陸平氏の興亡
一.常陸平氏の概略
二.平安中期から平安末期の常陸平氏
三.平将門の乱
四.常陸平氏の発展
五.鎌倉時代の常陸平氏 常陸大掾氏
六.室町時代の大掾氏
七.戦国時代の大掾氏
江戸氏の興亡
一.江戸氏の概略
二.那珂氏
三.歴代の江戸氏
エピローグ
あとがき
付録1 早わかり 中世常陸七百年の年表
付録2 中世の城
参考文献
著者略歴
[担当からのコメント]
戦国時代とか室町時代とか聞くと随分と昔のように感じますが、そんな昔の話が地域を生きる人々の間で今も語られることに、歴史の不思議さと面白さを感じます。本書が皆様の地域にもあるであろう、そんな歴史の楽しみに光を当てるきっかけとなれば嬉しく思います。
[著者略歴]
加藤木和夫(かとうぎ かずお)
一九七〇年 北海道大学理学部物理学科卒 ソフトウェア開発会社を経て
茨城県立産業技術短期大学校に勤務。現在、郷土史を中心に執筆活動。
著書
・「水戸藩別邸 湊御殿 夤賓閣」(分担執筆)みなと新聞社 二〇一三年
・「水戸藩の反射炉」 加藤木技術士事務所 二〇一七年
「こうして水戸藩に反射炉は造られ、失われた」と改題して株式会社22世紀アートより電子書籍出版 二〇二二年
・「水戸藩幕末の内乱」 加藤木技術士事務所 二〇一八年
「水戸天狗党」と改題して株式会社22世紀アートより電子書籍出版 二〇二一年
・「那珂湊の歴史を歩く」 加藤木技術士事務所 二〇二〇年
・「C++プログラミング集」 加藤木技術士事務所 二〇一九年
・「ソフトウェア開発環境」(分担執筆) 共立出版
・「PADによるプログラム技法」 啓学出版
・「オブジェクト指向プログラミング」日刊工業 他
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