二つのアンパン、そして露草──床屋のうべさんと徳兵衛のエッセイ短歌集
(著) 福村宇吉
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―床屋さん、その言葉の響きが懐かしい―
平成5年に起きた豪雨災害で辺り一面が川のようになり、妻とふたりで胸まで水に浸かりながら、暗闇の中で増水の恐怖を感じながら2時間あまりを耐え抜いた後に妻がとった行動に胸をうたれた「二つのアンパン」、18歳で理容業界に入ったときに理容業の「いろは」を教わり、老父が営む理容業を手伝うために実家に戻った後も技術面から悩みごと、そして銀行からの借入れの保証人まで師弟を越えた温情で接してくれた恩師への思いを綴った「天文館の親父さん」など、理容業を営みながら新聞各紙にこれまで投稿してきた投稿文に、兄の遺詠380篇を加えてまとめた「うべさん」と家族の作品集。
[目次]
「二つのアンパン」
「メモ帳は心の絆」
「焼酎のいい話」(冥土への土産)
「孝男兄さんの手紙」
―ふるさと―「甲突川の思い出」
「人生、最高の友」
「日振島の貞子姉さん」
「天文館の親父さん」
「難視聴地区の解消に配慮を」
「調整区域の全面撤廃望む」
「小山田に石橋は欲しくない」
「まだ間に合う石橋の保存」
「93風水害から一年」人様の真心を心底知った日
「体感と異なる県の出水説明」
「南日本新聞と私」
「工事設計には住民の要望も」
「逆さ行政が災害を生んだ」
甲突川に流か物除去装置の提案
「修復いそぐべき8・6の傷跡」
夢の未来都市 大ボラ企画案
「神戸から春の便り」
「河頭の崩壊現場に逆さ行政を見る」
「夜の電工マン奮闘に感謝!」
「本気ですか? 観光県鹿児島」
「町の駐在さん 長寿番付作る」
「ひきょうだぞ! 当て逃げ車両」
「石橋保護対策何をしたのか」
「我が町のため議を言う」
「子供美術館の提唱」
「説明と異なる甲突川の現状」
「ダワイダワイ! を読んで考える」
「調整法改正の意見書を国へ」
「甲突川流域に魚附林帯を!」
「国道3号線の全面改良望む」
「冠水国道の改良を急げ」
「新西田橋は本物石橋で」
「河頭太鼓橋の移設保存を!」
「県政のヒット遺跡現地保存」
「別れて想う友達との絆」
「新設も良いが既設道整備を」
「合体は無理か二つの塚田橋」
「神戸に学べ観光鹿児島」
「恥の上塗り! 県食糧費控訴」
「南日本新聞と私」……話題の種は新聞から……
「小山田町の巨星が逝く」歌い継がれる小山田音頭
「激特に見る無駄づかい」
「もう5年間も不通の市道」
「拡幅の新設橋 なぜ一方通行」
「危険はないか激特工事現場」
「ひと味違ったミニ運動会」
「少なすぎる道路案内標識」
「大丈夫ですか? 地震への備え」
「松ケ根部屋に春のおとずれ」
「路線バスの復活を望む」
「人工島建設は観光資源壊す」
「盛り上がった還暦の同窓会」
「夢の代替え案超大型人工島」
「一方通行の橋の説明会」
「雨朝の配達は本当につらい」
「重みが違う二つの署名」
99年を顧みて「友人が教えた生きる大切さ」
「伐採杉材の有効利用案」
「市、県、国の効率的協力を」
「発想の転換で橋合体は可能」
「真剣に考えて国道3号改良」
「住民パワーで千数十の署名」
「納得し難い当局説明会」
2000年を顧みて 「少し寂しい花嫁の父親」
「深海未開発は科学者の怠慢」
「石原氏発言は都会人のエゴ」
「心臓移植で甦った自動ドア」
ボッケモン「薩摩の血統で改革つらぬけ」決断力に期待
「靖国改革してすっきり参拝」
「発想転換で在来線存続」
「エゴが過ぎる非沿線自治体」
「夢だろうか? 世界太陽政策」
「先輩の叙勲をみんなで喜ぶ」
「観光の目玉に多目的タワー」
「錦江湾噴水で塩害は無いか」
「明治字絵図は行政の怠慢だ」
「善意の花園 菜の花満開」
「よろずよに平和を語る」
「甘く見ないで物損交通事故」
「気分がよい投票一番乗り」
「ぎを言う前に投票に行こう」
「高齢者から元気を頂く」
「人工島活用の企画を考える」
「激変の古里に発展の兆し」
「修理で知った老舗企業の良心」
「無責任極まる無保険公用車」
「よみがえったど根性さくら」
「思い出の地で五十年目の再会」
「若人に勧めたいガキの自叙伝」
「解体された社宅に感謝」
「戦没画学生の絵画展を見て」
「歴史を語る国道壁の穴」
「誇らしく思う中学生の善行」
2006年を顧みて「古里の変貌に戸惑いと期待」
「ご苦労さまです 夜間の国道工事」
「空港行きバスの停留所増やして」
「共同受信で地デジ楽しむ」
「甲突川の遊漁料無料にしては?」
「日本人魂を見たイチローの決断」
「飢餓を救った父のアイデア」
「奉仕作業は限界が有る」
「故阿久悠氏の随筆を読んで」
「若い家族が帰ってきた」三年ぶりの来店を喜ぶ
「パンダのリース代は安いと思う」
「縄張りのない合理的な県行政望む」
「身障者の活躍生きた教育に」
「菜の花」
「どろ田んぼと、おに田んぼ」
「うそをついたことがないと、うそをつく」
「古いワープロ」
「県庁のサブ施設と市町村のアンテナショップを!」
「84歳の初挑戦、美術展に入選」
露 草 福村徳兵衛 短歌・他・作品集
あとがき
略歴
[担当からのコメント]
はじめて一人で床屋さんに行ったとき、少し大人の気分を味わったという方も多いかも知れません。狭い店内、そこで交わされる店主と常連客たちの会話、時どきそんな懐かしい空気を感じさせてくれる本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
福村 宇吉(ふくむら うきち)
・昭和15年 1月5日鹿児島市小山田町塚田にて出生
・昭和21年 鹿児島市立小山田小学校入学27年卒業
・昭和27年 鹿児島市立河頭中学校入学30年卒業
・昭和32年 鹿児島県理容学校入学33年卒業
・昭和34年 鹿児島県理容師免許取得
・昭和35年~36年 神戸市元町中川理髪店にて、再修業
・昭和37年 鹿児島市小山田町塚田にて、父金次郎の店を継ぐ
・昭和40年 結婚~同上地にて理髪店経営現在に至る
新刊情報