詩人たちの世紀 西脇順三郎とエズラ・パウンド【電子書籍版】
(著) 新倉俊一
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[商品について]
―モダニズムという変革、その源流には二人の詩人がいた―
英語詩のモダニズムの原動力としてパウンドを高く評価した西脇順三郎。そして西脇の詩世界に感動しノーベル文学賞候補者に推薦したエズラ・パウンド。20世紀のモダニズム運動のなかで現代詩を通じた「出会い」を果たした二人の詩人について、これまでその詩的共鳴が注目されたことはあまりなかった。──パウンドの詩を訳し、西脇順三郎本人とも親交があった著者が、二人の国境を跨いだ活躍の跡付けや詩の読み解きによって、20世紀の現代詩運動における位置づけをグローバルな視点で再評価した、刺激的で示唆に富む現代詩論。
[担当からのコメント]
現代につながる詩は、様々に派生しながらも多かれ少なかれ西脇順三郎をはじめとした現代詩運動の影響下にあります。その意味で本書は、日本の現代詩の端緒をたどり、その運動をグローバルな視点で眺めるうえで格好の一書となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
新倉 俊一(にいくら・としかず)
1930年生まれ。慶応義塾大学卒。フルブライト留学生としてミネソタ大学大学院に留学。明治学院大学文学部名誉教授。著訳書『西脇順三郎全詩引喩集成』(筑摩書房)、『西脇順三郎 変容の伝統』(東峰書房)、『エズラ・パウンド詩集』(角川書店)、『エズラ・パウンド詩集』(小沢書店)、『アメリカ詩の世界』(大修館書店)、『エミリー・ディキンソン 不在の肖像』(大修館書店)ほか。
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