長崎県本土の有剣ハチ類 その生態と調査・研究のためのガイド
(著) 山元宣征
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[商品について]
―ミツバチは一度刺すと死ぬ、とは限らない―
有剣ハチ類は、一般的には膜翅目(ハチ目)の中で、有剣下目(有剣類・有剣ハチ類)のセイボウ上科、スズメバチ上科、ミツバチ上科に属する昆虫の中から、アリ科を除いたものをいう。本書は、その有剣ハチ類について、20年以上にわたり長崎県の有剣ハチ類を調査してきた著者が、その地域の動物相解明の手引きになるような入門書として、また長崎県産有剣ハチ類の調査研究の記録として採取した267種を掲載してまとめ、出現状況から採取・保管の方法まで分かりやすく解説した作品である。農業や教育に携わる方はもちろん、私たちにとって身近で不可欠な存在であるハチについて知るうえで格好の一書となっている。
[目次]
はじめに
図版Ⅰ.生体写真
図版Ⅱ.標本写真
図版Ⅲ.有剣ハチ類の部位の名称
図版Ⅳ.訪花植物写真
1.有剣ハチ類とは
2.調査地の概要
3.有剣ハチ類の種の解説
4.有剣ハチ類の出現状況
5.有剣ハチ類の訪花植物
1)訪花植物とは
2)有剣ハチ類の訪花性の違い
6.採集方法と標本の作製・保管
7.ハチ刺され
豆知識
付表)有剣ハチ類の採集・目撃月日と標高データ
撮影機材と標本撮影用台座
用語の説明
引用・参考文献、参考資料
【あとがき】
著者略歴
[出版社からのコメント]
ハチといえば嫌われ者のイメージが強いですが、植物の受粉を助け、様々な昆虫を捕食するという意味では、人間にとってもなくてはならない存在です。相互に関連した生態系の中で私たちは生かされている以上、全ての動植物に興味を持ち、その実相を知ることが必要なのかも知れません。本書を通じて、多くの方にハチの姿を知り興味を持っていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
山元 宣征(やまもと・のぶゆき)
小学校高学年で昆虫採集を始めるが、高校進学とともに中断。大学時代は山岳部に所属し、北アルプスでの岸壁登攀や雪山登山に没頭する。県庁就職後は、水産行政や水産試験場での研究に長く携わる。50歳を過ぎて、1995(H7)年に(現)長崎昆虫研究会に入会。その頃から、甲虫類の採集のかたわら主に長崎県本土産有剣ハチ類の調査・採集を始め現在に至る。
1944年4月3日長崎県東彼杵郡波佐見町生まれ。
本 籍 広島県江田島市大柿町
現住所 長崎県長崎市城山町
1957年 長崎県波佐見町立東小学校卒業
1960年 長崎県波佐見町立東中学校卒業
1963年 長崎県立佐世保南高等学校卒業
1967年 国立長崎大学水産学部卒業
2005年 長崎県水産部退職
2008年 長崎県漁港漁場協会退職
長崎昆虫研究会会員
日本蜂類同好会会員
日本ゾウムシ情報ネットワーク会員
長崎大学学士山岳会会員
長崎やまびこ会会員
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