検証 天下盗り原論 創価学会=公明党の見果てぬ夢
(著) 高橋昭英
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―日蓮のいさめは、創価学会という器の中での権力欲へと変貌した―
18万におよぶ日本の宗教法人の中でも、政党を結成して国会に議員を送り込み内閣にさえ食い込む創価学会の存在は、明らかに異質である。この宗教法人の特異性は、布教活動と選挙運動が密接に関連し、権力闘争を厭わない教義のもと全ての活動が票田基盤作りに収斂するところにも顕れている。それらの活動の理論的支柱となりエネルギーの源泉となっているのは、池田大作氏が創価学会の政治に関わる運動理論を余すところ無く指し示した『立正安國論講義』である。本書では、日蓮が時の権力者に宛てた国家諫言書を創価学会の広宣流布理論へと変容させたこの『立正安國論講義』を掘り下げながら、同書の本質にある欺瞞と権力欲に取りつかれた創価学会の姿を明らかにしていく。政治と宗教の関係に深い洞察をもたらす現代日本人必読の論考集。
[目次]
まえがき
第1章 立正安國論講義の序章
第2章 講義検証 言論出版妨害の勃発を示す
第3章 講義検証 言論妨害と言論抑圧・弾圧の実態を明かす
第4章 講義検証 教説とメディア戦略の実態を明かす
第5章 講義検証 権力志向の付属論における総別の二義を明かす
第6章 講義検証 権力掌握と政教不分離の逆説方程式を示す
第7章 講義検証 選挙制度にみる政教一体の戦いを明かす
第8章 講義検証 政教主従と三宝の本質を明かす
第9章 講義検証 公場対決・国家諫暁の現代的意味を明かす
第10章 立正安國論講義の現象
第11章 立正安國論講義の前夜(1)
第12章 立正安國論講義の前夜(2)
終章 立正安國論講義の帰結
補論 政治と宗教の関係補説
第1章 政治と宗教の関係を明かす
第2章 グレゴリウス七世と叙任権闘争を観る
第3章 ビスマルクとその文化闘争を観る
第4章 切支丹弾圧と政教一致の国際戦略を観る
あとがき
[担当からのコメント]
一票を投じて国政に参加する選挙は民主主義の根幹をなすシステムですが、現在の日本において果たしてそれが健全に機能しているのか疑問に思われる方も少なくないでしょう。本書は、公明党と表裏一体の創価学会について掘り下げることで、私たちが民主主義について考えるうえで示唆に富む見方を提供してくれます。ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
高橋昭英(たかはし・あきひで)
1948年 神奈川県小田原市生まれ
1975年 中央大学文学部ドイツ文学科卒業
電気メーカー退職後、現在はフリー
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