医師生活、言語生活──小児科医師のさらに気になるエッセイ
(著) 平井誠一
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―平成は、果たしてどんな時代だっただろう―
小児科医院開業30年、その間人も社会も、医療もずいぶんと変わり続けている。記憶という名の道標は、ときに思い出として、ときに言葉や出来事として心に刻まれている。ハイブリッド車が当たり前となり、家族の光景が変わり、入れ墨はタトゥーとなり、がん検診もPET検査となってゆく。前作に続き、小児科医院の窓辺から人と社会を見つめ続ける著者の日常エッセイ集第2弾。
[目次]
第一章
伊賀米コシヒカリ
イチゴ
スイーツ
ユッケ
グラノーラとスムージー
MIRAIの未来
E420がやって来た
車のこと、E280のこと
GT―R
常が大事か大晦日
母、恭のこと
扁額、不折と象山
百地砦や式部塚のこと
第二章
そう言う時代
近頃思うこと
規範とOS
講演:意識して子育て
揺らぐ原則、見えざる基準
姓が変わった子供たち
新学期に寄せて
入院患児と教育
在宅学習の事など
行き過ぎた男女平等
子どもとメディア
ワールドカップと小児科外来
タトゥー
赤ちゃんとおしゃぶり
ベッドの側の母の声
外来点描 二〇一一年四月
こだわりのペンライト
付属病院実習
国際シンポジュウムに参加して
開業雑感
今につながる
第三章
片隅の記事に思う
ノーベル賞同時受賞に思う
軽すぎ、重すぎ、やりすぎ
取り違えや割り箸事故の事
小説のような事件
大丈夫か、日本
供述調書漏示事件に思う
異常胎児選択的減数報道に思う
驚きのニュースから
復興予算流用と馬券裁判
STAP細胞騒動に見た落差
朝日新聞と私
ネット社会と裁判
奨学金のリアル
第四章
カメムシ
O157集団中毒禍に思う
狂牛病とプリオン病
紫外線予防
受動喫煙
PETファースト
草刈事始め
「エコの作法」に聞く歌よ
電車男と映画
大型書店
上野総合市民病院の思い出
マリオットで突然に
大学病院内ドトール
孫に伝えたい三つの話
第五章
言語生活、ナウ
外来でのことば
痙攣が頓挫?
呑酸という言葉
レガシー&レジェンド
言語生活一九九九
言語生活二〇〇〇
痛みとことば
外来短歌
俳句
ウェブ日誌から
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
本書は小児科医という立場から世の中を眺めたエッセイですが、そこには昭和とも令和とも異なる平成という時代の空気が漂っているように感じられます。国も、社会も、医療もこれからどこへ向かうのか。気づけばそんなことも考えさせられる本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
平井誠一(ひらい・せいいち)
1952年 三重県伊賀市喰代に生まれる
1971年 三重県立上野高等学校卒
1977年 三重大学医学部卒
1981年 三重大学医学部大学院博士課程卒医学博士
1987年 上野総合市民病院小児科部長を辞しひらい小児科クリニック開業
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