病理と検査に生きる医者 その表と裏【電子書籍版】

(著) 高柳尹立

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作品詳細

[商品について]
―何も特別な事をしなくても、人間として当たり前の日常生活を―
三歳時に患ったポリオが左下肢により、明らかな障害を残して運動が制約され、生涯にわたり身体的、心理的な引け目を背負うことを余儀なくされた著者は、「どのようにして病気になるのか」を調べる仕事に就きたいと願い、病理学への門を叩く。志を受け止めてくれる恩師と出会い活気溢れる研究室で青春を謳歌した学生時代、病理学に携わる自身の運命を決した研究者時代、医の世界の本分と向き合い現実と未来を見据えて邁進した臨床医時代など、病理と検査に生きたその生涯が現在へと集約されていく。当たり前の日常生活を過ごしながら「その時どきを最高に」を心掛けて行動していたことが幸福を呼び込むことに気付かされる、臨床病理医として歩んだ93年の集大成が綴られた回想録。

[目次]
1.病理学を勉強したい! いよいよスタート
2.実験病理に明け暮れた金大第二病理時代
3.自分は病理学研究者に不向きのようだ
4.病理学研究室を去って一般病院の臨床病理医に
私のアトリエから――神社シリーズ
私のアトリエから――お寺シリーズ
5.倉敷中央病院に赴任して思う存分に活動できた
私のアトリエから――公園シリーズ
私のアトリエから――山と丘シリーズ
6.郷里富山へ帰り、富山市民病院に腰を据えることとなる
1)積極的に剖検に取り組み、多大な教訓を受ける
2)臨床病理学的研究活動も並行させる
3)教育・啓蒙活動にも力を注ぐ
4)県内の臨床検査の精度向上を目指して
5)病院全般の管理に携わって苦労する
私のアトリエから――河川シリーズ
私のアトリエから――海シリーズ
7.富山市医師会の病理診断医として
1)検査センターにおける病理診断の実状
2)検査センターにおける病理診断の限界
3)第一線病理医の活動を認めて頂いて
4)検査センター病理部門の抱える問題点
5)第一線で働く病理医に明るい光が射すことを願って
私のアトリエから――街の情景シリーズ
8.振り返りながら今後の方向性を考える
9.皆さんの協力に感謝を込めて裏話を
私のアトリエから――花シリーズ
10.とうとう訪れた わが生涯の最終楽章
1)進行癌の発見に狼狽える
2)日本医師会最高優功賞が飛び込んできて
時の流れに乗って
あとがき

[担当からのコメント]
今を充実して生きていく選択が、自分の未来を切り開いていく。その思いは、不安定な社会の中で自分の生き方や未来に対して、不安や迷いを抱く方が多い現在において、多くの方々に思い出してほしい事だと感じております。生きる事の真価に今一度気付かせてくれる人生の先達の回想録、ぜひご一読ください。

[著者]
高柳尹立

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