「補陽」で命の力をとり戻すーー病の源・虚労を治す太陽エネルギーと小林流漢方の理論と実践
(著) 小林万寿夫(原圭)
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[商品について]
―大自然の働きを活かす「補陽」、その力を目の当たりにする―
「陰多くして陽少なし」の状態である「虚労」は、さまざまな病気を引き起こす。その場合、自然治癒力も眠っていることが多いので、急ぎ「陽(の気)」を補う必要がある。そのため、漢方(東洋医学)には炙甘草湯や八味地黄湯といった症状に応じた数多くの補剤(虚労を補う薬方)があるが、これらの補剤は虚労の度合いによっては陰から陽へ転換させるには力不足のこともある。本書では、このような薬力の不足を補うための方法として、著者が加味方のひそみに倣い研究・開発した新方式の補陽法を紹介していく。補剤に太陽の大いなる陽(光のエネルギー)を加味する補陽法の詳細を、具体的な症例を挙げながら平易に解説した新補用法入門書。
[目次]
序 章
序 説
第1章 喘息、中耳炎など生まれつきの持病は虚労の病である
入退院を繰り返す女の子(小児喘息)
ゆく末が思いやられるという女の子(中耳炎、難聴)
息も絶えだえに駆け込んで来た人(喘息)
「長生きしたい」という女主人(喘息ほか)
第2章 遥かなる生命
生命力の落ち込み──虚労
宇宙とひとつらなりの生命
遺伝子の操作で虚労を治せるか
第3章 虚労の病は幼小児からお年寄りまで数多ある
旧知からのSOS(狭心症、大動脈弁狭窄症)
入院直前のSOS(急性肝炎、肝硬変)
父が死にそうとの娘さんからのSOS
暗闇の生からの回生(網膜黄斑部変性症、心筋梗塞)
第4章 大自然の摂理としての「補陽」の働き
生命消長の理法である「陰陽」
太陽の大いなる陽の付与──「補陽」
「補陽」によって虚労から回生できる
瞑眩なければ病癒えず
第5章 老衰は虚労そのもの
「もう終りだ」というお年寄り
この夏は越せそうもないという老婦人
キツネに抓ままれたような話
山里ごもりの老夫婦
天からの声を聴いた人
第6章 がんの末期は虚労の果て、亡陽の現象
もって瞑すべし白髪の老女
飼い猫に自分ののみ料を与える人
いま一度(ひとたび)家に帰りたいという人
毋に安らかな最期をという家人
亡くなられてから教えられたすごいこと
後 記
著者略歴
[担当からのコメント]
西洋医学は病気を診るけれど、東洋医学は人を診る。本書を読んでいるとそんなことを改めて感じます。東洋医学や漢方に興味のある方や勉強している方はもちろん、補陽の考え方を日々の生活に活かしたいという方にもお薦めの一書です。
[著者略歴]
小林万寿夫(ますお)(原圭(げんけい))
養神堂クリニック院長
平成2年 杏林大学医学部卒業
杏林大学医学部第一内科入局
同5年 漢方内科 養神堂クリニック開設
同7年 日本東洋医学会専門医認定
漢方内科 養神堂クリニック
埼玉県川口市朝日2−27−21 電話 048−226−1600
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