ウイルス──わたしという存在の輪廻:佐野俊治幻想小説集

(著) 佐野俊治

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作品詳細

[商品について]
―全ての存在は、「表れ」なのだ―
ガチョウの形をしたボートに乗って、瑞穂も美代も潔も奈々枝も、そしてTの字も空の彼方へと消えてしまった。彼らを追ってガチョウのボートで空へと向かった私は、やがて意識だけの存在となって、不思議な森の向こうにある世界で再びTの字と出会い、Tの字の中で彼らの紡ぎ出す物語を生きてゆくーー回帰しながら揺れ動く記憶、見覚えがあるのに少しずつずれていく日常、物語が現実を産み、現実が幻想となる世界を新たな時間軸と構想で描いた元とTの字の物語。

[担当からのコメント]
作家にとって書くことは生きることであるとすれば、自分にとって生きることと同義の存在とは何だろうと、本書を読んでふと考えてしまいます。『Tの字:ロボットの中の魂のわたし』から続く人間という存在の物語を、ぜひ楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
佐野 俊治(さの・としはる)

1950年、静岡県富士市に生まれる。
『Tの字:ロボットの中の魂のわたし』『巨像─私を生きる螺旋の物語』『地平線の太陽』『指を無くした右手』『重なり合う記憶と幻想の方舟――佐野俊治作品集』『元とTの字』を株式会社22世紀アートから出版。

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