何とかなるよ:母、そして家族との日々
(著) 浜崎勢津子
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[商品について]
どんなことがあっても、何があってもーー。
稔子(としこ)は、三ヶ月前に入院した白寿の母を見舞うなかで彼女の死への覚悟に触れる。それでもなお家への未練を残し、ひきこもりの長男・保(たもつ)のことを気に掛けていた母。末子・武(たけし)の嫁についてだけは、心優しい彼女も非難の言葉を漏らし……。家族の死、相続問題、実家をとりまく様々な出来事に心を砕きながら、それでもその日々を受け入れ生きる稔子。共感し勇気をもらえる家族の物語。懸命に生きるあなたに寄り添う一冊です。
[目次]
第1章 見舞う
第2章 姉と弟
第3章 母の死
第4章 四十九日(しじゅうくにち)の法要
第5章 母の匂(にお)い
第6章 保(たもつ)の死
第7章 満(みつる)とその家族
第8章 初盆法要と発達障害
第9章 墓掃除と九州場所
第10章 非日常から日常へ
第11章 友、そしてその死
終章 家(いえ)
あとがき
●著者略歴
[担当からのコメント]
親や親戚が相続の話をしているのは聞いたことがあるな……。そのような方もいるのではないでしょうか。時代が変わり家族の形が変わっても、起きる問題には共感できるところがあるようです。本書が、家族の愛情や関わりについて気付きを得られる一冊となれば嬉しいです。
[著者略歴]
浜崎 勢津子(はまさき せつこ)
昭和十八(一九四三)年六月二十日 山口県玖珂郡玖珂町瀬田上(現岩国市)に生まれる
昭和四十一年 山口大学文理学部国文科卒業
在学中より「山大文芸」に小説を寄せる
昭和四十二年結婚 二男一女の母となる
子育ての傍ら、学習塾講師、病院事務、生協活動などをする
昭和五十三年から平成十六年まで高校教師
学校勤めの傍ら、点訳グループなど各種ボランティア活動に参加する
(「文芸山口」同人)
著書「路子と徹」「美枝の出産」「帰宅」
「高台の家」「生(いのち)の軌跡」「私の四国遍路」
「女の城」「吉津富子」「訪ひ人」「桐」
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