里山士業はのんびりできない:句集「裏山」

(著) 中野津久夫

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作品詳細

[商品について]
―士業も老いも世の中も、やっかいながらひねれば楽し―
かつて研修期間をともに過ごした仲間たちとのお歳暮のやり取りがお互い「生きている証」になりつつあることに時の流れを感じ、ADR法の施行に伴い行政書士会でも設置が認められたADRセンターに行政書士という仕事の認知度の低さを思い、著名な小説家に自死した人が多くいるのに較べて著名な俳人には一人もいないことに創作の妙味を味わい、つれづれなるままに、今日も生きてはものを思い、俳句をひねる──行政書士にして俳人でもある著者が、日々の日常から政治・社会まで、親の介護をしつつその日暮らしに思ったことを書き綴った俳文集。

[目次]
一章 降りやまぬ雪
*告訴状
*自然淘汰
*赤紙
*いつものもの
*「坂の上の雲」
*唐辛子
*霊芝
*「俵星玄蕃」
*カラオケ
*奇跡の一本松
*じゃんけん
*雪津津
*石臼
*不用額
*「あゝ人生に涙あり」
*ブラックホール
*冬至
*祝日
*聖夜
*雪下し
*『野いばら』
*「木を植えよ」
*生家
*『ジェノサイド』
*森の長城
*iPhone4S
*時代の基調
*一票の格差
*七種粥
*スノーダンプ
*囲碁
*袋廻し
*喉仏
*ADR
*日本社会党
二章 凍る水道
*雪のがち玉
*餅花
*「ボンクラーズ」の勝利
*邪悪な人間
*凍渡り
*白鳥
*孫べや
*平田容疑者
*生きかはり
*千円カット
*凍死
*フランス共和国
*借金時計
*東北歩兵部隊
*プロパガンダ
*雁木
*『人間の條件』
*「節分鬼おどり」
*耐えきれず
*自己責任
*「種まく人」
*除雪運転手
*凍える金魚
*ゴルゴダの丘
*まんさくの木
*理解不能
*野芹とり
*火熾し
*「万波さん」
*子ども省
三章 ささやかな楽しみ
*八十里越
*雛飾り
*政治家の「噓」
*山桜
*夜半の書
*平成の大合併
*雪搔き
*掃除人
*壬申戸籍
*超民主主義
*医療費
*阿呆草
*駟不及舌
*『共同幻想論』
*春の雪
*北朝鮮
*鳥帰る
*「ドカベン野球場」
*昔日
*寄付税制改革
*「守りたかった」
*死刑執行
*震災がれき
*生きる意味
*リラックス
*あいさつ
*カルミアの花
*二反の畑
*雀の子
*「子連れ狼」
四章 カタストロフ
*初蛍
*戻りゐし人
*夏蕨
*近未来
*明日葉
*十一字
*「七谷米」
*天才たち
*三人の紳士
*上の世代
*朝顔
*大蒜
*初心不可忘
*狸対策
*宝くじ
*畜生の死
*夏の盛り
*バーチャルセックス
*鮎釣り
*吾亦紅
*初対面
*中二自殺事件
*ザルツソルト
*「ヘイ・ジュード」
*美しさ
*脱原発
*一念奮起
*iPad
*蟬
*新盆
*菜飯ご飯
*校歌
*亡国の態
*家出
*違和感
*切るべきは
*手帳
*池波ワールド
*害鳥
*老人国
五章 天邪鬼の煙
*「タルチョ舞う中で」
*「みんなで歌おう」
*言いたいこと
*秋の雨
*「いやな渡世だなあ」
*八卦置き
*子ども俳句
*大根の種蒔き
*人工知能
*上梓を祝う
*日本の調停制度
*歴史教科書
*村上春樹よ
*負の遺産
*哀悼の情
*方丈の間
*研修会
*猿梨酒
*むかッ腹
*茸狩り
*白銀比
*「ゴールデンバット」
*天下の奇書
*「裏ルール」
*八潮紅
*俳人の心得
*「アンナミラーズ」
句集『裏山』   中野 津久夫
*あとがき
〈著者紹介〉

[担当からのコメント]
世の風当たりを全てその身で受ける個人事業主はどこか俳句に似ていると、本書を読みながらふと思います。現代社会の生き様をしみじみとお酒でも飲みながら味わいたくなる作品です。ぜひご一読ください。

[著者紹介]
中野 津久夫(なかの つくお)
1948年5月30日、新潟県生まれ。
現在、行政書士。
俳句誌「古志」自選同人。

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