始まりはきっとあったに違いない──ミスターNの冒険

(著) 西岡寛

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作品詳細

[商品について]
―ミスターNは、いまも境界線を突破しているのだろう―
毎年毎年くたびれるだけの現実に生き長らえながら、ミスターNは地平線の果てまでも広がる荒野を目指して旅に出ることが唯一の生きる術であることを理解した。あんドーナツとケチャップを振りかけた沢庵を持って、健やかな旅へと飛び立とう。どんな屁理屈も解釈や弁解も必要ない言葉のない世界へ。小さな十二面体の木箱を開ければ動き出す、再びはじまる物語へ──奇想と幻想が錯綜するシュールリアリズム文学の金字塔、待望の電子化。

[目次]
ミスターNの冒険 PART1
第1章 丘の頂上
第2章 小さい男
第3章 三艘の船
第4章 モグラの演説
第5章 乙女の土俵入り
第6章 ありがとう。
第7章 切裂きジャック
第8章 小人の屍を乗り越えて
第9章 ミンクの毛皮の女
第10章 帰還、そして再びの旅へ
ミスターNの冒険 PART2
第1章 天使に導かれて
第2章 赤いランドセルを背負った小人の群れ
第3章 金槌
第4章 知恵の塊
第5章 担ぐ人たち
第6章 宝探し
第7章 老婆
第8章 宝物をめぐって
第9章 説明責任
第10章 再び、その村へ
第11章 洞窟
第12章 老婆、見つかる
著者略歴

[担当からのコメント]
饒舌な言葉で固定観念を薙ぎ払い、混沌の渦に巻き込みながら重層的で多様な世界へと誘うこの不思議な物語は、読むたびに色を変え形を変え私たちを楽しませてくれます。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
西岡 寛(にしおか ひろし)
1949年生まれ。兵庫県芦屋市出身。早稲田大学大学院を修了後、出版社勤務を経て社会保険労務士、行政書士に。その傍ら小説を執筆。1998年、処女作『ザ・わが町新鮮』が第3回【鶴】シニア文学大賞の入選作に選ばれる(翌年、鶴書院より単行本化される)。シュールリアリズムの手法による類い稀な想像力が織りなす小説世界は、従来の文学概念を遥かに超えている。

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