拒絶され忘れられた異端の教会「東方使徒教会」小史――その歴史と霊性の偉大なる遺産を再考する

(著) 浜島敏

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作品詳細

[目次]
前書き
序章
教会史とその用語についての簡単な解説
教会史における欠損
用語
第1章
サーサーン王朝時代 651年まで
ペルシアにおけるキリスト教の始まり
使徒創設の課題
教会の中央集権化とニカイア信仰の受容
東方教会の独立宣言(424?)
エデッサのペルシア学校とエフェソス公会議(431)
ニシビス学校
教会会議(484年と486年?)におけるネストリオス主義の受容
6世紀の東方教会
大ババイからアラブ征服まで
第2章
アラブ人の時代 650−1258
総大主教イショヤハブ3世の時代とイスラムの夜明け
7世紀、8世紀の中国宣教
インドにおける東シリアキリスト教
テモテオス1世(780-823)とアッバス朝時代(749-946)
文化の媒介者としての東シリア人
教会史と教会法
中央アジアの宣教活動
13世紀のヨーロッパにおける東方使徒教会のイメージ
第3章
モンゴル人の時代 13世紀と14世紀
東方教会とモンゴル人
西方教会による東方教会の発見
総大主教ヤハバラハ3世(1281-1317)の時代
総大主教テモテオス2世(1318-32)の時代
東方教会の暗黒時代
第4章
オスマンの時代 15世紀から19世紀まで
カルディア派とインド派の連合
「山岳地帯ネストリオス派」の総大主教管区とさらなるローマとの結合
19世紀のロシアと西欧の宣教活動
第5章
20世紀
第一次世界大戦
戦後の外交とアッシリア国の問題
イラクの英国委任統治の終了
国外移住と離散
教会再組織と総主教の分裂
マル・ディンハ4世フナナヤの総主教職と教会統合のための努力
現状と構造
第6章
東方教会の言語と文学・文献
言語
文字
文学・文献
始まりから4世紀まで
黄金時代:4世紀から7世紀
アラブ時代からシリア・ルネサンスまで(7世紀から13世紀まで)
14世紀から今日まで
イラン文学・文献
イランのキリスト教
言語と文字
文献
中期ペルシア文書
ソグド語文書
まとめ
トルコ語、ウイグル語、中国語文書
補遺
君主リスト
訳者あとがき
参考書
解説
年表

[担当からのコメント]
日本にはヨーロッパ経由で入ってきたという理由もあるかも知れませんが、私たちはキリスト教というとヨーロッパというイメージを強く感じてしまいます。しかしキリスト教の長い歴史を見ると、それはあくまでキリスト教の広大な世界のほんの一部に過ぎないということが分かります。世界の歴史を知るうえで重要なキーワードの一つとなるキリスト教をより深く理解するための一助として、ぜひ本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。

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