こんなところにいられるか!地⽅記者のLet it be
(著) 秋草圭介
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[商品について]
―骨のある生き方、してみなよ―
地元新聞社である北関東新報に⼊社して以来警察担当⼀筋の野島慶太は、実⼒派のベテラン⽥端や頼れる後輩の相川と共に、少数精鋭のサツ回り部隊として忙しく事件を追っていた。昼も夜もなく猟⽝のように事件の匂いを嗅ぎまわる⽇々ではあったが、野島は社会正義を貫くことができる記者という仕事を天職だと感じていた。ある⽇「地ダネ」のトップばかりを要求するデスクの浅井に地ダネトップを書かないことを責められた野島は、⽇頃から溜まりに溜まった不満が爆発し、強い⼝調で罵倒してしまう。そしてそれは、これまで気づかなかった周囲の⼈間の組織⼈としての顔を知り、野島⾃⾝の記者⼈⽣にも⼤きな転換を迫るものとなっていくーー報道の理想と会社組織という現実の中で、⾃分の正義を貫くためにもがく⼀⼈の記者の姿を臨場感たっぷりに描いた社会派ノベル。
[目次]
一、へばり付く枯れ葉
二、キャップの実力
三、捜査本部
四、宇宙人
五、異次元の世界
六、不審の芽生え
七、雪の山王峠
八、田端の得点
九、意気投合
十、労働局の誠実
十一、家族の哀れ
十二、デスクへの叛撃
十三、キャップの上昇志向
十四、刑事になれの催促
十五、剣友との再会
十六、親しい中学校長
十七、田端の階段上り
十八、剣友との十本勝負
十九、決心を打ち明ける
二十、取材協力者からの報告
二十一、ボーナスの減額
二十二、局長、デスクとの対決
二十三、植木課長の作戦
二十四、沈黙するデスク
二十五、児童虐待に強制捜査
二十六、浅井の不在
二十七、代打デスクの先読み
二十八、「馬鹿野郎!」にすくむ山野
二十九、一本勝負
三十、処分
三十一、記者であるうちは
三十二、煩悶
三十三、辞表
三十四、本音と本音
三十五、前進
三十六、あとは野となれ
三十七、われ天を仰ぎて
あとがき
[担当からのコメント]
本書の舞台は新聞社ですが、サラリーマンであれば主人公の思いに共感する方も多いのではないでしょうか。反骨精神は諸刃の剣ではありますが、少なくとも心の裡ではその刃は錆びさせたくない、そんなことを思わせてくれる物語となっています。ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
【著者紹介】
秋草圭介(あきくさ・けいすけ)
栃木県佐野市生まれ。
元新聞記者。武産合氣道一心館館長。
著書に、「遺恨の刃 紅白番外試合」「遺恨の刃 義に奔る剣」。
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