岐路に立つ文明 : 子供たちが安心して暮せる低炭素社会の実現をめざして
(著) 前川則夫
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―地球文明の危機的状況、本当に理解していますか?―
現代文明はいま、大きな岐路に立たされている。人口増加にともなうエネルギーや食糧、そして地球環境の問題など、人類の前に立ちはだかる危機を我々はどう乗り越えていくのかーー原子力分野で50年にわたりエネルギー産業に携わってきた著者が、気候変動をはじめとする地球温暖化や石油や天然ガスなどのエネルギー資源、人類がこれから歩むべきエネルギーの道と原子力が持つ可能性など、自らの知見をもとに豊富なデータで提言した現代人必読の一書。
[目次]
はじめに
Ⅰ いま迫り来る地球的危機
1.持続可能な発展について
2.環境問題をめぐる諸問題
3.食糧問題
4.日本の食糧問題
5.米粒には神さんが宿る、この言葉はどこに消えた
6.食糧高価格時代の警報
7.食糧、水をめぐる問題と政治力学
8.文明と自然環境
9.氷河期から縄文時代にかけての気候変動
10.ノアの洪水は実在した?
11.地球の公転軌道の変化と温暖化
12.世界の水
13.世界の灌漑農業
14.温暖化問題
Ⅱ 文明の帰趨を決めるエネルギー問題
1.世界のエネルギー見通し
2.日本のエネルギーの抱える脆弱性
3.世界の化石燃料と需要
4.各国の課題
5.エネルギー価格
6.エネルギー資源の開発
7.エネルギーの効率的な利用
8.水素エネルギーの考察
9.地球温暖化と京都会議・COP3
10.ポスト京都への新目標
11.温暖化防止のために日本はどう動く
12.巨大なエネルギー需要の事例
13.再生エネルギー
14.エネルギー収支比
15.何がクリーンなエネルギー源
Ⅲ 原子力に未来を託す
1.原子力との共存時代を迎えて
2.原子力廃棄物の優位性
3.核物質に満ち満ちた星、地球
4.世界の原子力発電
5.日本の原子力発電
6.米国における原子力への回帰、推進の動き
7.中国の原子力発電
8.インドの原子力開発
9.東南アジア、オーストラリアの原子力開発
10.EUの原子力発電
11.ウラン資源
12.文明の持続に不可欠なウラン資源
Ⅳ 持続する社会、美しい地球
1.予想される姿
2.持続する未来のために
3.激動期に入った現代文明
おわりに
添付資料
[担当からのコメント]
地球も資源も有限であることが当たり前となった現代ですが、私たちの生き方はどこか無限の資源を前提とした考え方を引きずっているのではないかと本書を読みながら思います。本書の肝はエネルギー問題ですが、原発についても予断を廃して考えるうえで参考にしていただける内容となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
前川則夫(まえかわのりお)
1938年、福井県に生まれる。
和田小学校、成和中学校、高志高校、京都大学工学部電気工学科卒業。
わが国最初の商業用原子力発電の建設に憧れ、昭和36年日本原子力発電(株)に入社。
以来48年間原子力分野の様々な業務や経営に参画。
一時期、芝浦工業大学非常勤講師、福井県立大学でゲストスピーカー、げんでんふれあい福井財団理事長など、文化、教育関係の活動にも参加。
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