三本足のカラス・金烏の謎を追う──第一部 ご縁って不思議 ありがたいことです

(著) 中村彰太郎

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作品詳細

[商品について]
――中国四川省にある「三星堆遺跡」から出土した青銅製の「神樹」は、何の木をあらわしているでしょうか。
1.桃の木、2.扶桑の木、3.梅の木
正解は、本書第2章「一、長江上流の四川盆地は天然の要塞地」をご覧ください。

中国の古文書にも登場し、日本では「八咫烏」として、また「熊野権現」の神のお使いとして知られる三本足のカラス「金烏」。本書は、その「金烏」に魅せられた著者が、関係する資料を渉猟し、日本だけでなく韓国や中国にも赴いて取材を重ねて謎を追い求めた、15年にわたる調査研究を日々を記録としてまとめた作品である。月像に描かれた「蟾蜍」、月の中に描かれた「蟾蜍」と「白兎」、太陽信仰を暗示する「神樹」など「金烏」と「蟾蜍」と「白兎」の痕跡から見える東アジアの古代文化の変遷や、太陽と月と星々を紋章として皇帝の権威を示した「十二紋章冕服」をはじめとする歴史遺産や中国の神話から見える、古代人の「太陽と月と星々」への思いを探る、歴史のロマンに満ちた探究の旅が、いま始まる。

[目次]
第一部 ご縁って不思議、ありがたいことです
◆ プロローグ
第一章 朋(とも)遠方(えんぽう)より来たる、また楽(たの)しからずや
一、大韓民国(テハンメンクック)に「烏山(オサン)」あり
二、朋(とも)、遠方(えんぽう)より来たる …素養(そよう)深き「宋哉変(ソンジェスブ)」さん
三、母八十才のお祝いとソウル観光 …尊敬する母と妻と共に
(一)ソウルの国立中央博物館 …建物に憂いあり
(二)大韓民国の「烏山」訪問 …ある伝説
(三)「洗馬台(セマテ)」での逸話(いつわ)…「小西行長(こにしゆきなが)」の敗退
(四)韓国民族村での出来事 …わっと逃げた子供たち
(五)「孝道(こうどう)」ということ …薄れつつあるというものの
四、ふたりの日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)(世界文化遺産) …朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし)と徳川幕府の平和への願い
五、押すな押すなの「ああ高句麗(こうくり)展(てん)」 …シンボルマークは「金烏(きんう)(三本足の烏(からす))」
六、ふたりの「伽倻山海印寺(カヤサンヘインサ)(世界文化遺産)」 …ご本尊(ほんぞん)は「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」
七、「宋哉変(ソンジェスブ)」さんの突然の訃報(ふほう) …「オリンピック精神」に涙する
第二章 大韓民国の「金烏(きんう)(三本足の烏(からす))」を探る
一、十一年ぶりの「烏山(オサン)市」訪問 …「烏山橋」は「烏山大橋」と変わる
二、老師(ろうし)御夫妻との再会の宴 …お酒は「百歳酒(ひゃくさいしゅ)」
三、「孝城(こうじょう)」とも称される「水原華城(スオンハソョン)(世界文化遺産)」 …烏鵲(うじゃく)(カササギ)と白兎(はくと)
四、「烏山」という地名発祥(はっしょう)の謎を考証(こうしょう)する
(一)那須国(なすのくに)(栃木県)の「烏山(からすやま)」の由来
(二)大韓民国の「烏山(オサン)市」の由来
五、聖なる山の「金烏山(キムオサン)」は三山(さんざん) …亀尾(グミ)市長との偶然のご縁
六、大邱(テグ)広城市友鹿里(ウロクトン)の「沙也可(サヤカ)」の人たち …「金烏(きんう)の家紋」と「雑賀衆(さいかしゅう)」
七、「国立金海(キムヘ)博物館」 …こわいほど、日本のそれと似る出土品
【資料御提供など御協力戴きました方々】
【参考文献】
【辞典類】
著者略歴

[出版社からのコメント]
八咫烏といえば、多くの方はサッカーをイメージされるかも知れませんが、その源流をたどっていくと古代の歴史に遭遇します。本書には、3本足のカラスを追って古代の歴史を追い求める、知的冒険の旅が記されています。この旅をぜひ多くの方に楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
中村 彰太郎(なかむら・しょうたろう)

1940年 川崎市に生まれる。疎開後、栃木県烏山町で成長。
1959年 栃木県立字都宮高校卒業。
1963年 東北大学工学部機械科卒業。
1972年 株式会社中村製作所社長就任。
1994年 中国大連中村精密部件工業有限公司 董事長・総経理就任。

【公職歴】  
栃木県商工会連合会会長
烏山商工会長
南那須工業クラブ会長
三菱重工業汎用特車事業部相協会副会長
野州八咫烏(カラス)の会会長
那須烏(カラス)山報徳会会長

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