日本人基幹二系民族論による『卑弥呼の国』のその後
(著) 冨川光雄
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[商品について]
―多様な変化や幅、深さを持った総体として日本を捉えなおす―
「万世一系」に象徴される「単一民族論」や「単一史観」は、「古代史」から「近代史」にまで及び、袋小路に入り込んだ「邪馬台国」論争を始めとして、歴史の理解を妨げてきた。
本書は、独自の「表象論」と「基幹二系民族論」が織りなす「日本生態史観」の見地から、「基幹二系論」でなければ見えて来ないこの国の重要な問題を提起するために、前著『卑弥呼の国』と『西郷と大久保と明治国家』の間の各時代の焦点をあてて論じた作品である。
自国の歴史・文化をより複合的・立体的に理解する上で、示唆に富む内容となっている。
[目次]
はじめに
「卑弥呼の国」のその後――卑弥呼=天照大神&崇神天皇――
「天照大神」は「卑弥呼」である
「空白の四世紀」を覗く――初期大和王権
源平の時代 一(平清盛) (初稿は「函」六十四号「平家物語」の時代―― )
源平の時代 二 鎌倉幕府 源頼朝の時代・承久の変 (「函」六十五号)
南北朝時代(徒然草とその時代) (「函」六十六号)
「関ヶ原」をめぐるトライアングル――(「函」70号に発表)
「日本生態史観」「表象民俗学」の試み
「表象民俗学」の試み② 各論編 日本人基幹二系の 食感(味覚)と色彩感を中心に
川端康成と東山魁夷
仮説「夕鶴幻想 」 (函六十二号「夕鶴幻想」を改訂 )
おわりに
[出版社からのコメント]
様々な研究の結果として、かつて学校の歴史の教科書で通説とされていた考え方が覆されてきていますが、それでも長い歴史の中で見解決の領域は数多く残されています。本書を通じて、ものごとを理解するための複合的な視点とその重要性を感じ、歴史に目を向けるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
冨川 光雄(とみかわ・みつお)
高松市在住 元公立高校教諭
同人誌「函」(広島市)同人
「日本生態史観」「日本人基幹二系民族論」「表象民俗学」提唱者
著書
「日本生態史観ノート」(昭和五十五年五月)
「表象の王国・日本への旅」(平成五年一月)
「卑弥呼の国」(平成十五年五月)
「西郷と大久保と明治国家」(平成二十二年十月)
「『卑弥呼の国』のその後」(令和二年十一月 今回)
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