写真と資料でみる国鉄沼津機関区ーー東海道本線を支えた100年の歴史をたどる
(著) 山梨孝夫
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―鉄路から見えてくる近代日本の風景―
明治19年に沼津機関庫として創設され、国鉄民営化直前の昭和62年に100年3カ月の歴史に幕を下ろした沼津機関区。箱根越え、蒸気電気機関車の付け換え基地首都圏通勤運送の始発として長く東海道本線を支え、日本の鉄道と国鉄の歴史と共に歩んだその軌跡を豊富な写真と資料と共に概観した貴重な記録。
[目次]
はじめに
第一章 沼津機関区概史
Ⅰ 鉄道創業と幹線鉄道の計画
Ⅱ 沼津機関庫の創設と東海道線の全通
Ⅲ 箱根越えと沼津機関庫
Ⅳ 電気機関車庫への転換
丹那トンネルの開通
第一級の電気機関車基地
Ⅴ 電化の西進と御殿場線の近代化
終戦直後の沼津機関区
労働組合の結成
御殿場線の近代化
Ⅵ 設備の近代化と百周年
生産性向上運動の展開
沼津機関区改良工事
業務の縮小と百周年
第二章 構内線路配置及び区設備の変遷
Ⅰ 構内線路配置
Ⅱ 検修庫
Ⅲ 転車台
Ⅳ 給炭水設備
Ⅴ 事務室その他
Ⅵ 機関区改良工事
第三章 御殿場線の歴史
Ⅰ 東海道本線の時代
路線の決定と建設工事
複線化工事
輸送需要の増加への対応
超特急の運転と沼津機関庫の興隆
Ⅱ 御殿場線の時代
本線から一支線へ
戦後の御殿場線
電化による近代化
Ⅲ 箱根越えの運転と沼津機関庫
平野、日下機関庫主任と沼津魂
厳しい乗務員の労働条件
特急列車の運転開始
マレー式機関車の導入
自動連結器と空気ブレーキの採用
線路強化とD50形大量導入
丹那トンネル開通と蒸電接続基地
富士演習場と軍事輸送
D52形導入と近代化
Ⅳ 災害及び事故
水害
関東大震災
Ⅴ 箱根越えの信号所
第四章 超特急物語
Ⅰ 超特急運転に至るまでの経緯
Ⅱ つばめ号運転の変遷
Ⅲ 運転関係の苦心談
Ⅳ 検修関係の苦心談
Ⅴ 電化後の超特急運転
Ⅵ こぼれ話
第五章 箱根越えの蒸気機関車
Ⅰ 開業時の機関車
Ⅱ 勾配専用機関車の活躍
Ⅲ 大型機関車の導入による輸送力の増強
Ⅳ マレー式機関車の集中配置
Ⅴ 国産強力機関車の導入
Ⅵ 近代型蒸気機関車の配置
Ⅶ 沼津以西の蒸気機関車
Ⅷ 入換機関車
Ⅸ 蒸気機関車番号、形式称号の変遷
第六章 電気機関車 ディーゼル機関車
Ⅰ 電気機関車の運転
Ⅱ 電気機関車の検修
事故対応
Ⅲ 沼津に配置された電気機関車
Ⅳ ディーゼル機関車
第七章 ディーゼル動車、電車
Ⅰ ディーゼル動車の運転
[担当からのコメント]
本書を読んでいると昭和の歴史は鉄道の歴史でもあったなと改めて思います。重要なインフラとして経済を支え人々の夢や希望ものせて走った鉄道、本書にはそんな時代の空気も感じられます。鉄道好きの方はもちろん、歴史の資料としてもお楽しみいただける内容となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
著者 山梨 孝夫(やまなし たかお)
昭和21年(1946) 静岡県生まれ
昭和40年(1965) 国鉄沼津機関区就職 電気機関車検修に従事
昭和62年(1987) 東海旅客鉄道株式会社に移籍
平成1年(1989) 清水パーツセンターを経て新富士駅勤務
平成7年(1995) 国鉄労働組合静岡地方部執行委員長就任(組合専従休職)
平成13年(2001) 国鉄労働組合静岡地方本部執行委員長退任 東海整備株式会社へ出向
平成21年(2009) 東海旅客鉄道株式会社退職 東海整備株式会嘱託
平成28年(2016) 東海整備株式会社退職
編集者 山梨 幸夫(やまなし ゆきお)
昭和25年(1950) 静岡県生まれ
昭和43年(1968) 国鉄沼津機関区就職 電気機関車検修に従事
昭和62年(1987) 東海旅客鉄道株式会社に移籍
平成1年(1989) 富士駅旅行センタ分室、沼津パーツセンターを経て沼津事業管理所勤務
平成11年(1999) 国鉄労働組合東海本部執行委員長就任(非専従)
平成14年(2002) 沼津駅勤務
平成21年(2009) 国鉄労働組合東海本部執行委員長退任
平成22年(2010) 東海旅客鉄道株式会社退職 株式会社静岡交通ビル代表取締役就任
令和2年(2020) 株式会社静岡交通ビル代表取締役退任
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