「立山登山マラニック」へようこそーー挑戦と感動の大会レポート

(著) 松原和仁

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作品詳細

[商品について]
―文明に麻痺して自然と感動を忘れた全ての人に―
1998年9月5日午前4時、「エイエイオー」のかけ声と共に暗闇に駆け出していく53名の選手たちーー立山連峰の壮大な大自然を舞台に、身体1つ、2本の自分の足のみで海抜0メートルから3000メートルまでを駆け上る「立山登山マラニック」は、こうして始まった。たった8人のスタッフによって立ち上げられ、行政も企業も団体も関与しない中で多くの賛同者を得たこの登山マラソンには、どのような夢と想いが込められているのか。本書では開催5回目を数えるまで成長した「立山登山マラニック」の軌跡を、関係者と参加者の証言と共に振り返る。大自然に還る喜びと感動と、冒険とスポーツの魅力が詰まった一冊。

[目次]
はしがき
Ⅰ 立山マラニックとは  松原和仁
仕掛けのはじまり
頂上までのコース設定
スタートラインは砂浜
スタート合図はタイマツと「エイエイオー」
制限時間12時間
競争や順位のないマラニック
そうめん、おしるこ、おかゆのエイド
セーフティネット
線路をまたぎ暗闇のコースファインディング
出場資格に規制なし
選手とボランティアのマンツーマン
突然のゴール地点変更
山並み、雲海、多彩な景色
ボランティアは1週間前にコースの下見
頂上ゴールはゴールにあらず
完走パーティと宿泊はボランティアと共に
参加者は全国、北から南まで
大自然を走る選手に畏敬の念
Ⅱ ランナーたちの手記
第一回大会
第一回目初参加  島根県 知野見誠司
十二月の追伸  知野見誠司
立山登山マラニック歓踏記  岐阜県 武藤彰
第一回立山登山マラニック参加記  福岡県 松崎英二
大きな最高の大会  愛媛県 今村高夫
お便り  富山県 広浜良子
立山登山マラニックに参加して  愛知県 若穂井勉
第一回目に参加して  富山県 河井明夫
お礼  富山県 田中寿美子
幸せの黄色いハンカチコール  長野県 佐々木康人
立山登山マラニック未完走記  富山県 武田隆吉
立山マラニック紀行記  東京都 篠田雲峰
第二回大会
ありがとうございました  富山県 山瀬悦郎
「火曜日の夜に御所を走る会」より  京都府 北出千明
海抜ゼロメートル~三千三メートルへ 一九九九 立山登山マラニック完走記  ゼッケン78 北出千明
立山登山マラニック'99  富山県 田中基和
自然発見の大会  愛知県 菊地竹美
立山マラニックの参加  神奈川県 伊賀敷洋一
走ってきました。 海抜ゼロから三千三mまでかけ登る  島根県 知野見誠司
感謝と感激  新潟県 蓑和隆雄
はじめての参加  神奈川県 森田信二
立山登山マラニック'99 汗走記  富山県 温井淑子
立山登山マラニック完走記  名古屋市 大内輝夫
急こう配・ゴールして涙  朝日新聞記者 増田創至
第三回大会
第三回立山登山マラニック体験記  神奈川県 森田信二
はじめての参加  富山県 関順子
初参加  三重県 神園泰比古
今年も走りました  富山県 広浜良子
室堂ゴールに変更  広島県 香川隆二
第三回立山マラニックに参加して  千葉県 渡辺武
第三回立山マラニック完走記  富山県 藤沢政弘
ありがとうございました  富山県 山瀬悦郎
マラニックに三度目の挑戦  富山県 河井明夫
第三回目の挑戦  愛知県 若穂井勉
立山登山マラニック 二〇〇〇  大阪府 田代恵子
第四回大会
ありがとうございました  富山県 山瀬悦郎
すばらしい一日!  福井県 藤木保
ありがとうございました  大阪府 松本伸一
応援・激励 有り難う  愛知県 若穂井勉
今年の立山マラニックのおつり  富山県 広浜良子
第五回大会
アットホームな大会  神奈川県 高場喜光
至福の大会 「立山登山マラニック」に感謝  神奈川県 鈴木邦雄
私と立山登山マラニック  大阪府 塩原巨倫
恐るべし、この根性、この不撓不屈  千葉県 伊藤十一
立山への道  富山県 城正幸
スタッフ・ボランティアの皆様に感謝  富山県 藤沢政弘
素晴らしきボランティア達に感謝  石川県 新谷ひとみ
第五回立山マラニック完走記  富山県 温井淑子
フル出場回想文  富山県 河井明夫
立山登山マラニックフル参加の想い出  愛知県 若穂井勉
特別な大会 マラニック  群馬県 細貝陽子
苦労と寒さの後の天国風呂  神奈川県 谷佳紀
地元の山と大会  富山県 町充
「ばんざい、ばんざい」  愛知県 水野直樹
立山マラニックへの熱き思い  ─「夢の夢」にチャレンジして─  富山県 原井八重子
〝踊り子〟に手を触れてみて  愛知県 吉村仁志
体験記  福井県 菊池裕彦
立山登山マラニックに挑戦して  富山県 山田明吉
立山登山マラニックに参加して  兵庫県 西田龍哉
雲上のランナー  京都府 古野敏
立山登山マラニック二〇〇二参加記録  大阪府 松本伸一
私と立山登山マラニック  富山県 櫻井光雄
立山登山マラニックへの挑戦  富山県 小森博之
立山登山マラニック走破記   ─涙のゴール!!  富山県 黒田政昭
Ⅲ ボランティアの手記
とても楽しいボランティア  ボランティア 田畑晴美
富山が誇れるイベントに  ボランティア 大菅千恵子
「マラニック」にボランティア参加!  ボランティア 神田容子
一九九九年立山マラニックに  医療班として参加して  医師 黒部信也
立山山頂まで、二本足で遊びに行こう!  ボランティア 稲田恵子
めざすは「天地合掌之所」  ボランティア 桶屋欽一郎
高校生のボランティア  ボランティア 水井久美子
四回目のボランティア  ボランティア 高森裕子
私も走りたい思いになって  ボランティア 大上比呂子
Ⅳ スタッフ余話
楽しめる第二エイド  大菅正實
マラニックに寄せて  飯野勝
ありがとう~立山登山マラニック  田村哲朗
大会の主役はボランティアのみなさん  有岡宗夫
人数があわない! 行方不明者発生!  久湊勝巳
神々しい立山とマラニック  小泉宗政
私と立山登山マラニック  神田隆
どうして、たくさんのボランティアが集まるの?  浅井修平
取材カメラの観た鉄人レース  富山テレビ事業 横田昌児
Ⅴ 資料編
編集後記
編者

[担当からのコメント]
本書はマラニックという競技について描かれた作品ですが、読んでいるうちに自然的な存在としての人間の本来の姿に立ち返る、そんな人間たちのドラマのように思えてきます。登山ともマラソンともピクニックとも異なるマラニックの魅力を、ぜひご堪能ください。

[編者]
松原 和仁(まつばら かずひと)

1947年 富山県生まれ。金沢大学文学部卒業。
編著書に『高層マンション、いりません─町内会立ち上がるの記』(1992年、桂書房)
『続 みゃあらくもん』(桂書房)に紹介される。
富山鹿島町教会長老、富山トレッキング倶楽部会員、ランナーズ富山会員。
1995年から富山県民カレッジ自遊塾で「ウォーキング冒険塾」を開講し、9年目に至る。
(株)損保ジャパン勤務

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