奇跡のデザイン : 発想と創造の昭和

(著) 関口由紀夫

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作品詳細

[商品について]
―デザインは、昭和という時代を経てどこへ向かうのか―
舶来のお仕着せでしかなかった明治時代から大正時代の萌芽を経て、戦後日本の高度成長の中で日本のデザインは大輪の花を咲かせた。本書はそんな日本のデザインの熱き時代を、自らのプライドと情熱を駆け自分の手と感覚で創造に励んだクリエイターたちへの想いと共に振り返ったエッセイである。日本映画の黄金時代だった1950年代に多くの独創が生まれた映画ポスター、商品そのものからブランドやイメージへと移り変わる中で平板化してしまったエクステリアデザイン、世紀の変わり目に出されたフューチャーデザインに思うデザインの過去と未来ーー戦後日本のデザインの風景を眺めながら、デジタルの波に晒される現代にデザインの意味を問うデザイナー必読の書。

[目次]
はじめに
デザインに高値をつけた人
トランスポーテーション
いまひとつの戦い
十億人が見たポスター
ドイツとの絆
メトロポリスと摩天楼
装飾天降る
電気釜一炊の夢
中身と容器どっちが偉い
東京五輪の精華
少年老い易く
見果てぬ情報
あとがき
参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
日用品から家電、車、果ては家まで、デザインは私たちの日常に欠かせないものになっていますが、本書を読んでいると近年昭和の家電が人気になっているのは必ずしもレトロ趣味によるものではないのではと改めて思います。デザインの視点から眺める昭和生活文化史としてお楽しみいただける本書、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
関口由紀夫(せきぐちゆきお)

一九三四年神奈川県生まれ。一九五七年東京芸術大学美術学部図案科卒業。
同年三菱電機(株)入社。以後、家電品から産業機器までのデザインに携わる。
一九七一年、放電加工機で第一回機械工業デザイン賞(通産大臣賞)受賞。
一九九三年、退職と同時に、愛知産業大学造形学部産業デザイン学科教授として赴任。
現在は鎌倉の自宅と大学を、趣味の車で往復しながら、
プロダクトデザインの研究・指導に当たっている。
著書に『プロダクトデザインの本』(一九九六年、平凡社)がある。

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