わが人生に悔いはなし―面白かったぜ、NIPPO男児の一本道
(著) 村石政志
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―風変わりでパワーに満ちた、でも「ニッポン人」らしい人生―
10日あまり生まれが遅かったために友だちと一緒に小学校に入れないことにむくれ、遂には地裁で誕生日を繰り上げさせた少年は、体中に「倶利伽羅紋々」を入れた父と働き者で気丈かつギャンブル好きの母のもとで順調(?)に悪ガキへの道を歩み、遊びに恋にと青春を謳歌した大学時代を経て、やがて押しも押されぬ「モーレツ社員」となったーー日本鋪道株式会社に入社して以来、ビジネスマンとして失敗も成功も味わいながら全力で駆け抜け、自分が信じてきたことをやり通してきたNIPPO43年一筋の日々を、「悔いのない」人生と共に振り返ったエネルギー全開の回顧録。
[目次]
まえがき
第1章 破天荒な父と、気丈な母に育てられて――
〈1〉 小学校時代から悪ガキで有名
早く小学校に入りたくて、誕生日を変えたオレ
5番目に生まれた長男
父は羽田の倶利伽羅紋々(くりからもんもん)
ふつうの家とはかなり違う家庭生活
小学校入学前から、しょっちゅうギャンブル場へ
昔の公営競馬でのできごとと、ノミ屋殺し
働き者だが、ギャンブル好きでもあった母
怖かった父親
〈2〉 中学時代は喧嘩とサッカーの日々
親友は羽田一のお金持ちの息子
新しい家への引っ越し
不良の巣窟だった羽田中学
担任の岩下先生の影響でサッカー部に入る
他校の不良たちと喧嘩をして、蒲田警察署のご厄介に
日比谷高校受験に落ち、大森高校へ
〈3〉 サッカー、友情、デートの高校時代
高校時代にできた親友
新潟の大金持ちの息子とも親友に
友は今ではアメリカ暮らし
初めて女の子を本当に好きになる
サッカーとデートの明け暮れで、受験に失敗
彼女のことも眼中になく、勉強一筋の浪人生活
〈4〉 波瀾万丈の大学時代
早稲田大学理工学部土木工学科に入学
スキーもナンパも大好きぃー
スキー場で始まり、2年目の夏に終わった恋
東大に入った友人
大学生活を謳歌するために車を買う
酒とギャンブルと女で金欠の日々
横浜でスナックをオープンしたが、客が来ない
深夜まで営業して「初恋」を軌道に乗せる
競馬ですったら、マージャンで取り返す
日本鋪道への就職が決まる
ヤクザの親分の息子の家庭教師に
未来の妻と知り合う
26歳の時、恵美と結婚
第2章 日鋪の若手社員としてバリバリ働く
〈1〉 身体で仕事を覚えた新人時代
面白かった研修期間
同僚は雑用ばかりさせられて退社
現場でも競馬とマージャンに精を出す
谷田部地区工事事務所の仕事で自信をつける
仕事中ヤクザに拉致されたが…
バーでの喧嘩が原因で転勤
移った事務所で、作業員と喧嘩
タンデムローラを池に落とす
千葉地区工事事務所で、地元会社の上請をする
羽田空港の滑走路オーバーレイ工事を担当
〈2〉 新婚時代は東京地区工事事務所勤務
新婚生活が始まった
寝る場所にも苦労した、東京地区工事事務所の宿舎
国士舘の応援団長だった男と、所長の喧嘩
武勇伝がいっぱいの飯島先輩
東京地区工事事務所の移転
二葉町の歩道設置工事とユニークな下請
オレの恩人の一人――深沢組の磯谷社長
怪物社長は工夫上手
首都高速道路工事でのできごと
キャンピングカーに住んでいたバアさんのこと
〈3〉 父の死の一方で、仕事は多忙を極める
区議会議員に立候補の要請
組合の東京支部委員長に
オヤジの死と墓地、ノミ屋、キャバレーの話
いろいろなことのあった、オヤジの葬儀
工事の変更があったら、必ず金をもらえ
大雪が降り、連日の除雪でクタクタ
第3章 働き盛りのビジネスマンとして奮闘
〈1〉 東京東出張所長として、実績をあげる
東京東出張所長に就任
江戸川区葛西に東京東出張所を開設
厳しい態度で部下をリード
仕事は厳しいが、家庭的な雰囲気の出張所に
東京東出張所の快進撃
やはり親の子
出張所長は、工事中止が大嫌い
スケールが大きかったドーム球場建設の仕事
リングリングサーカスで欲を出し過ぎたフジテレビ
苦労させられた自動車教習所の工事
中部統括支店への異動の知らせ
〈2〉 中部統括支店工務課長として、腕を振るう
初めての名古屋住まい
優秀な中部統括支店の技術課
のんびりしている出張所長たちを叱る
赤字だった東名集中工事を、ドル箱工事に変身させる
逆恨みした男女が道路公団に投書
3年間で、中部統括支店工務課長を卒業
〈3〉 神奈川支店を、東京支店と肩を並べるまでに育てる
悪くなかった社宅マンション暮らし
旧支店の隣に、新しい神奈川支店をつくる
親会社・日本石油の仕事をめぐって
米軍基地の仕事で日米の違いを実感
三豊建設とアメリカ製住宅の仕事を計画
三豊建設本社ビル新築のいきさつ
横浜市役所関係の人脈づくり
若い女性が工場の営業で活躍
松田合材工場の新設
よく通った吉田町の「はがくれ」のこと
2億5、000万円の損失を出して、責任を取る
〈4〉 個性的な人たちに出会えた広島支店長時代
広島支店長として赴任
大得意先の新興宗教団体
藤原建工の社長の悩み
幹栄建設の名物女社長
脳梗塞で倒れても頑張ったスミちゃん
スゴ腕の西山課長
広島支店のサムライたち
広島支店の合材工場
福山通運の社長に謝る
網膜剥離で3週間の入院
本音と建て前を使い分ける関次長
最後に広島で経験した二つのできごと
〈5〉 東京支店長として実績を伸ばす
東京支店長として最初の仕事が2件の謝罪
東大和出張所の優秀な営業ウーマン
「白金事件」で日鋪は窮地に
苦労した東京港埠頭公社の手直し工事
東京北出張所で、ニチレキとのトラブル
三多摩方面での仕事
9・11のころの横田基地の仕事
実現しなかった、都内合材工場の新設
第4章 本社合材部長を経て役員に
〈1〉 合材部長を9年間にわたって務める
戸惑った合材部長就任
合材とは
合材部門の拡充を全社的に推進
JVで川崎シーサイドアスコンを新設
合材の値上げを断行
蒲田のタワーマンションを購入
56歳で執行役員に
それぞれの道を歩んでいる娘と息子
前立腺がんを患う
若くして逝った、仕事を愛した仲間たち
東日本大震災のこと
〈2〉 工事部長として利益のアップに貢献
まず意識改革に取り組む
厳しい実行予算書の作成を指導
日々の原価管理を徹底させる
変更工事はやる前に金を決めろ
工事での現場利益200億円を回復
減った官庁間接工事と、伸びなかった社内合材数量
リスクを避けるための地域子会社活用はどうすべきか
顧問就任と愛犬との散歩
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
かつて敗戦からの奇跡の復興を成し遂げ、アメリカをも凌ぐ経済大国にのし上がった日本の原動力はどこにあったのか、本書を読んでいると否応なく分かります。国も経済もビジネスも結局は「人」、それは時代や社会が変わろうが変わることのない真実なのでしょう。閉塞感ただよう日本と、元気のなくなったニッポン人のカンフル剤となるような本書、ぜひ仕事や家事の合間のちょっとした「元気の書」としてお楽しみください。
[著者略歴]
村石 政志(むらいしまさし)
一九五〇年、東京都大田区生まれ。父は羽田の侠客として知られた村石源三。小さいころから悪ガキだったが、勉強はできた。東京都立大森高校を経て、一九七三年早稲田大学理工学部土木工学科を卒業。同年、日本鋪道株式会社(現・株式会社NIPPO)に入社。一九八六年東京東出張所長、一九九一年中部統括支店工務課長、一九九四年神奈川支店長、一九九八年広島支店長、二〇〇一年東京支店長、二〇〇三年本社合材部長、二〇〇六年執行役員合材部長を経て二〇一二年常務執行役員工事部長、二〇一五年顧問。
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