X線の発見者W.C.レントゲン : その栄光と影
(著) 山﨑岐男
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―最初のノーベル物理学賞受賞者の、謙虚で波乱にみちた人生―
病院で使用されるX線の発見者であるウィルヘルム・コンラッド・レントゲンは、同時代を生きたキュリー夫人やアインシュタインと比べても、その業績の大きさにかかわらず語られることがあまりない。科学史上でも類のないほど大きな衝撃を与え、現代の医療でも不可欠となっているレントゲン線の発見者はいかなる人物であったのかーーエックス線発見までの研究の歩みと共にその人生を振り返り、知られざるレントゲンの素顔に迫った貴重な評伝。
[目次]
はじめに
1 レントゲンの生い立ちと少年時代
2 レントゲンの青春時代
3 ヴィルツブルグへ(婚約時代と新婚時代)
4 ストラースブルグとギーセン時代
5 再びヴィルツブルグへ
6 X線発見への先導者
7 X線発見への道標
8 レントゲン以前にX線? を発生させた人々
9 X線発見とその記録
10 X線発見とその反響
11 X線発見の栄光と影
12 ノーベル賞受賞へ
13 中傷とデマ
14 ミュンヘン大学時代
15 波乱にとんだ晩年のレントゲン
[発表論文]
新しい種類の線について(第一報)
新しい種類の線について(第二報)
X線の性質に関する追加観察(第三報)
レントゲンの年譜
参考文献
おわりに
著者プロフィール
[担当からのコメント]
ダイナマイトで巨万の富を築いたノーベルと、発見した未知の線に自分の名前が冠されることさえ嫌がったレントゲン。この二人の関係性は本書のテーマではありませんが、二人を並べるとレントゲンという人物の生き方がより鮮やかに浮かび上がってきます。何かと話題になるノーベル賞、その最初の受賞者のひとりの生き方をぜひ本書を通じて知っていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
山﨑 岐男(やまさき みちお)
北海道大学文類中退
新潟大学医学部卒業
新潟大学大学院 医学研究科 放射線医学修了
新潟県立がんセンター新潟病院 放射線科医師
フンボルト財団給費生としてドイツ ハンブルグ大学留学
新潟大学医学部助教授
北海道大学歯学部教授
北海道大学名誉教授
著書 「胆嚢胆管造影法の実際」(冨士書院)
「臨床歯科放射線学」(鳳鳴堂)
「レントゲンの生涯」(考古堂)
「放射線防護の父 シーベルトの生涯」(考古堂)
「天才物理学者 ヘルツの生涯」(考古堂)
「放射線生物学のパイオニア グレイの生涯」(考古堂)
「シーベルトとベクレル -人と業績-」(出版サポート大樹舎)
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