その時、私たちは「自宅介護」という選択をしたーー身体障がいの兄と家族の素人介護奮闘記

(著) 大六野幸夫

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作品詳細

[商品について]
―自宅介護は簡単ではない。でも、だからこそ自宅介護がもたらすものがある―
突然襲った病により妻は介護生活となり、やがて覚悟のときを経てあの世へと旅立った。気持ちの整理がつかないまま四十九日を迎えようとしていたその日、今度は独り身の兄が脳梗塞で倒れ、一命はとりとめたものの体に重度の障害が残る状態となった。これからどうするのか。そう考え頭を悩ませていたとき、兄を引き取って自宅介護をしようと娘が言い出した。妻を二年近く介護した私達三人ならやれるかも知れない、その思いに促されて私は娘と孫の三人で兄を自宅介護するという決断をしたーー当初は意思疎通もままならない中で懸命に介護とリハビリを行い、奮闘する家族に支えられて回復していった兄との日々を綴った、家族の絆と奇跡の記録。

[目次]
はじめに
第一章 妻の病気と別れ
私の家族―家族四人と実兄の絆
妻が倒れる
七カ月の入院
家庭でのふれあい、そして覚悟の時
第二章 兄倒れる
兄を病が襲う―妻四十九日前夜の出来事
指が動いた―奇跡の発見
欠かさなかったマッサージの願い通じる
第三章 家族の決断
腹を固める―自宅介護への挑戦
気管切開手術―肺炎へのリスク回避
声の出ない歯がゆさ―読み取れない兄の意思
コミュニケーション手段の模索
第四章 次なる家族の決断
「胃ろう」を断る
自宅介護に向けた実習
退院準備―専門職の皆さんとの話し合い
第五章 兄の復活
自宅介護はじまる
タブレットの効果―楽しむゲームが体力つける
台風・停電への備え―何が起こるか分からない
第六章 頑張りすぎないために
出来る事を・出来る人が・出来る時にやる
頑張りすぎない介護―レスパイト・デイの活用
頼りになる専門職の人たち―医療の中に介護の知恵
思いが実を結ぶ―介護することを教えてくれた妻
おわりに
著者略歴

[担当からのコメント]
脳や血管の病気で体の自由を失ったり、認知症によって日常生活がままならなくなったりと、現代の私たちにとって介護は誰にでも起こりうる身近で切実な問題となっています。実際に「その時」が訪れたら自分は、家族はどうするのか、それを考える一助として、本書が多くの方のお役に立てば嬉しく思います。

[著者略歴]
大六野 幸夫(だいろくの さちお)
昭和24年9月8日生まれ

職歴 昭和45年2月 プリマハム鹿児島工場入社
   平成19年   中央労働災害防止協会公認KYTインストラクターを取得
   平成21年9月 プリマハム(株)を定年退職(40年間勤務)
現在、中央労働災害防止協会が九州各県で実施する『KYTトレナー研修2日間コース』のインストラクターとして従事する。

大六野 慶 子(妻)  平成28年12月22日永眠
    美 幸(長女) 現在看護師として活躍中
    龍一郎(孫)  現在多感な高校2年生
    春 実(兄)  現在72歳のパチンコ鬼
    茶 々(+1) 現在9歳の寒がりなチワワ

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