ゴトン・ロヨンの社会・南国インドネシアに生きる──駐在勤務20年の体験記
(著) 岩井俊之
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―大好きになるか、大嫌いになるか。それがインドネシア―
赤道直下の灼熱の太陽、未整備のインフラ、日常に分かち難く溶け込むイスラム教。300以上の種族と250以上の言語を有するその多民族国家は、ときに混沌としながらも目まぐるしく変貌し、そして何度でも行きたくなる魅力に満ちているーー繊維関連の商社マンとして1996年にジャカルタに赴任して以来、長短あわせ20年にわたり過ごしてきた著者が、スハルト体制と重なる時代に生きたビジネスの日々を万感の思いと共に綴ったインドネシア駐在記。
[目次]
序
第一章 「独身時代」
初めてのジャカルタ赴任
最初の仕事
商業地区コタと会社の事務所
華僑と印僑
コタでの昼食
会社の社宅
天国と地獄
陽気なインドネシア人
最初のメイドさん
ジャカルタの治安状況
ジャカルタの日本料理店
日本の戦後賠償で建てられたホテル
独身時代の勤務が終了
第二章 「単身赴任時代」
二回目のジャカルタ駐在
様変わりのジャカルタ
ビジネスの状況
一月十五日事件
インドネシアへ長期出張
インドネシアの各都市を回る
ジャワ島横断
メダンを行く
パレンバンを行く
第三章 「家族帯同時代」
家族がジャカルタにやって来た
家族のジャカルタ生活
仕事の内容
バンドンへの出張
マジャラヤを行く
バンドンでの水泳
バンドンの屋台での食事
ジャカルタ日本人学校
子供の成長と教育
リトル・リーグ野球
年一度のシンガポール健診
メダンからトバ湖へ
ボロブドゥール遺跡へ
ブロモ山を行く
子供の習い事
観光地バリ島のこと
家族と共に帰国
第四章 「二回目の単身赴任時代」
四回目の長期駐在
インドネシア系企業での仕事
ゴルフ三昧の休日
インドネシア人と結婚した日本人女性
バンカ島を行く
会社の寮
寮のメイドさん
真面目な運転手
下町での買い物と食事
従業員のストに出会う
最後のメイドさん
還暦はインドネシアで
二十一世紀は日本で
第五章 「インドネシアに勤務して思うこと」
イスラム教国に暮らして
イスラム教徒との付き合い方
イスラム教の「行(ぎょう)」のこと
イスラムの「二大祭礼」のこと
「コーラン」のこと
インドネシアの祝日
スハルト政権と私の勤務のこと
あ と が き
【著者略歴】
[担当からのコメント]
インドネシアは今やビジネスにおいても日本にとって重要な国のひとつとなっていますが、本書にはその礎となった時代の日々が綴られています。インドネシア社会を知るうえでも示唆に富む一書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
岩井 俊之(いわい・としゆき)
1938年 京都市生まれ
1961年 大阪外国語大学(現:大阪大学外国語学部)卒業(インドネシア語科)
同 年 蝶理(株)入社
1966年 インドネシアに駐在勤務
1990年 インドネシア系企業に勤務
1999年 20年間のインドネシア勤務終了
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