品質管理という思考ーー顧客満足度の向上とリスクマネジメントが企業を救う

(著) 安封昂雄

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作品詳細

[商品について]
―開発にも品質管理にも、言い訳は要らない―
かつて「品質王国」と呼ばれ世界を席巻しながら、次々に露呈する「品質不正問題」に揺れる日本企業にいま求められているものは何か。それは顧客の視点に立ち、顧客満足を充足していく土台となる「品質第一」の原点に立ち戻ることであるーー長年大手メーカーの品質管理業務に携わってきた著者が、5S活動、クレーム対応、開発品質とリスクマネジメントなど、様々な視点から「品質第一」にこだわる企業組織のあり方とそれを実現するための考え方を解説した「品質管理のバイブル」というべき一書。

[目次]
『電子書籍化にあたって』
まえがき
第1章 いかにして品質意識を徹底させるか
1.1 「品質第一」の正しい意味
1.1.1 なぜ,品質第一でなければならないか
1.1.2 品質クレームの深刻さ
1.1.3 顧客から見た品質クレーム(顧客の視点)
1.1.4 品質不良による社内ロス
1.2 品質第一の活動にブレーキをかける要因
1.2.1 品質とコストはトレード・オフの関係か
1.2.2 「当たり前品質」と「魅力品質」
1.2.3 ISO9000認証取得で品質は良くなったか
1.2.4 品質保証組織の考え方
1.2.5 歩留まりという耳ざわりのよい言葉
1.3 トップによる品質意識の徹底と人材の育成
1.3.1 社長診断制度
1.3.2 教育をおろそかにして事業の成功はない
第2章 改善活動の推進が品質保証の重要ポイント
2.1 5Sなくして品質なし
2.2 5S活動の進め方
2.3 仕事の5S
2.4 オムロンの5S活動
2.5 組織的品質活動
2.6 品質改善はバラツキ管理から
2.7 生産現場の不良率と,出荷後の市場不良率は相関する
2.8 手直し・調整という悪
2.9 品質活動と危機意識
2.10 工場長の悩み
第3章 クレームからすべてを学習する
3.1 クレームの対応で企業の真価がわかる
3.2 クレームの報告は経営トップまで迅速かつ正確に
3.3 クレームは最高の品質教師
3.4 4M変更は時限爆弾
3.5 失敗の事例を徹底的に集める
3.6 潜在クレームの発見能力
第4章 開発の品質管理に取り組む
4.1 開発に言い訳なしが世の常
4.2 リスクの大きい開発ほど,計画品質の追求を
4.3 1:10:100の理論
4.4 開発品質の第三者評価制度
4.5 開発リードタイムの短縮
4.6 標準化・共用化・流用化
4.7 標準化のメリット
4.8 バラツキ設計が開発品質を決める
4.9 都度要素の多い開発設計の品質
第5章 顧客満足度向上のための三つのステップ
5.1 心の満足,心の豊かさ
5.2 操作性,使いやすさ
5.3 ユーザビリティー・テスト
5.4 「再現せず」という品質不良
5.5 顧客の価値の最大化
5.6 慈悲喜捨
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
日本を代表するメーカーで繰り返される品質不正の事例を見ていると、そこには組織の構造や考え方などに起因する根深い問題が見え隠れしているように思えます。世界規模で加速する企業間競争や日本経済の低迷など、厳しい経営環境が続く中でいかに企業を維持し発展させていくのか、そのための一助として本書をご活用いただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
安封 昂雄(あぶ たかお)

 神戸大学工学部電気工学科卒業.早川電気工業株式会社(現シャープ株式会社)勤務を経て、立石電機株式会社(現オムロン株式会社)に入社.同社品質保証センタ所長、取締役品質環境本部長、シーシーエス株式会社取締役 品質保証室長を歴任.現在は株式会社ハピネスクリエイト代表取締役.

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