英国墓碑銘(エピタフ)の世界――人生、家族から洒落まで、イギリス人の精神とユーモアを楽しむ

(著) 梅森元弘

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作品詳細

[商品について]
―英国人は死して尚ユーモアと皮肉を忘れない―
この沈黙の墓石の下に眠るは/うるさいオールドミス/彼女はゆりかごから墓場までしゃべり続けた/今までは息が切れたことはなかったのに。(本書より)
日本の墓碑銘とは異なり名前や没年月日、享年のほかに短い詩やモットー、警句などが刻まれる「エピタフ」。エピタフの全盛時代であった16世紀から19世紀にかけて、英国では様々な趣向を凝らした滑稽詩が登場しました。「しゃれ」に代表される言葉遊びと諷刺に彩られたエピタフには、数百年前の英国人のユーモアや想いが溢れています。そんなエピタフの豊かで奥深い世界に皆さまをご案内する一風変わった英国社会文化史、待望の電子化。

[目次]
まえがき
chapter one 第1章 夫婦・親子・家族の絆
chapter two 第2章 女の一生・女性達の奇跡
chapter three 第3章 早世と長寿。病との闘いの果てに
chapter four 第4章 不慮の事故の悲しい結末
chapter five 第5章 数奇な運命の果てに
chapter six 第6章 人生とは…、生きるとは…
chapter seven 第7章 宗教、信ずるものをめぐって
chapter eight 第8章 おふざけと言葉遊び
chapter nine 第9章 名士・著名人の墓碑銘
chapter ten 第10章 おかたい職業の人々
chapter eleven 第11章 さまざまな職業、さまざまな人生
chapter twelve 第12章 その他の傑作な墓碑銘
あとがき
著者経歴

[担当からのコメント]
本書には夫や妻をはじめ人間はもちろん馬や猫などに向けられたエピタフも収められていて、その多彩さに驚くばかりです。同時に、ユーモアはある意味では最も愛情深い表現のひとつなのだと気づかされます。英語詩としても社会文化史としても楽しめるエピタフ、ぜひ本書でその魅力を存分に味わっていただければ嬉しく思います。

[著者経歴]
梅森 元弘(うめのもり もとひろ)

 暖雪と号す。1932年仙台に生まれる。仙台藩士の末裔。またの名・立町老梅、またの名・卓師唯教、またの名・梅の本猫麻呂、またの名・馬笑、またの名・隻眼山人、またの名・牛涎居士。英文学者。滑稽英詩専攻。40年にわたり英国墓碑銘研究のかたわら、バラッド、水夫の歌、学生猥歌、軍隊猥歌、パロディ、リメリック、ドーグレル等の戯余詩、19世紀初頭に爆発的に流行した猥歌等、あらゆる領域の戯れ歌の収集研究にあたる。
主な著書に「滑稽英詩選」(仙台宝文堂)「エピタフ」(荒竹出版)。

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