倭・倭の五王一神話の世界から律令国家成立へ
(著) 山崎震一
Amazon作品詳細
[商品について]
―現在をより理解できる、それが古代史を学ぶ意義の1つである―
倭の古代史、倭の五王を調べてみると、東アジア、朝鮮半島との密接な関係が浮かびあがってくる。その歴史の変遷・興亡について、われわれ現代人は、周辺国家とのつながりで、政治面・親善関係上、歴史を知り、理解しておくことが大切である――倭の五王から日本建国、そして律令国家へと至る道を、壮大な歴史の流れを膨大な史料・文献を渉猟して鳥瞰した新・古代日本通史。
[目次]
はじめに
第一章 倭の時代から邪馬台国へ
(1)倭人について
(2)時代の流れ
第二章 邪馬台国について
(1)邪馬台国二元論
(2)魏志倭人伝
(その1)邪馬台国畿内説について
(その2)〝其余傍国遠絶不可得詳〟について
(その3)周旋とは
(その4)狗奴(くな)国について
(その5)邪馬台国の女王(卑弥呼)と狗奴国の男王の名前
(その6)至ると到るの使い分け
(その7)官名について
(その8)伊都国の王について
(その9)水行と度、渡るについて
(その10)家、戸について
(その11)下戸の葬儀について
(その12)〝男子無大小皆黥面文身〟について
第三章 日本建国への曙(あけぼの)
(1)神話の世界から
(2)日本建国への道程(みちのり)
(3)三王朝交代説
第四章 古代朝鮮の国々
(1)古代朝鮮
(2)百済の建国
(3)百済と倭
(4)新羅の建国
(5)高句麗の建国
(6)その他の国々
(その1)扶余
(その2)東沃沮(とうよくそ)
(その3)挹婁(ゆうろう)
(その4)濊(わい・かい)
第五章 倭の五王から日本建国へ
(1)朝鮮半島の国々と倭国
(2)倭の五王
(その1)「倭の五王」の研究史
(その2)「倭の五王」
(3)個々の倭王について
(その1)讃(第十七代・履中(りちゅう)・天皇)
(その2)珍(第十八代・反正(はんしょう)・天皇)
(その3)済(せい)(第十九代・允恭(いんぎょう)・天皇)
(その4)興(第二十代・安康(あんこう)・天皇)
(その5)武(第二十一代・雄略天皇)
(4)「倭の五王」以後の倭国
第六章 歴代天皇と蘇我氏、仏教伝来、そして、遣隋使、遣唐使
(1)仏教伝来
(2)乙巳(いっし)の変
(3)遣隋使
(4)遣唐使
第七章 中国・唐と南部朝鮮、そして、高句麗との戦い
(1)百済の滅亡と倭
(2)白村江(はくすきのえ)の戦い
第八章 壬申の乱と天武天皇、新羅国との交流
(1)壬申の乱と天武天皇
(2)新羅国との交流
第九章 倭国から国号・日本へ、そして律令国家成立
(1)倭国から国号・日本へ
(2)律令国家成立
あとがき
[担当からのコメント]
古代の出来事は遠い昔の話、というのは一面の真実ではありますが、私たちとこの国の歴史は、そうした遠い昔の話の積み重ねのうえに成り立っていることを考えると、古代日本の状況を知ることは現代の私たちにとって実はとても大切なことなのではないか、と本書を読んでいると思います。日本の古代史をコンパクトに概観できる、お薦めの一書です。
[著者プロフィール]
山崎震一(やまざき・しんいち) 1957年
千葉県立東葛飾高等学校卒業。 1963年
日本医科大学卒業。 NTT東日本関東病院インターンを経て 1964年
日本医科大学第二外科入局、助手。 1971年
同大学医学博士。 1972年
山崎外科内科開業。 日本外科学会(前)認定医、日本大腸肛門学会、日本消化器内視鏡学会(前会員) <業績> 「皮膚移植片の対外培養の研究」『移植』 vol.6 No.2 X p122、1971 原著「日本人の大腸の長さと内径に関するX線学的研究」『日本大腸肛門学会雑誌』Vol.47. No.1、1994、他多数。 <著作> 『アーネスト・サトウの見た明治維新』 eBooks、2014年3月 『明治維新を見た外国人 アーネスト・サトウのその後を追う』eBooks、2014年3月 『ウイリアム・ウイリス伝―薩摩に英国医学をもたらした男』書籍工房早山、2019年1月
新刊情報