加賀藩二代藩主 前田利長が造った城

(著) 杉本宏

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[商品について]
―加賀藩を120万石の大名にした利長の城を辿る―
現在は城址公園となり国の史跡にも指定されている高岡城をはじめとして、前田利長はその生涯で高岡に2つ、富山に2つ、合計4つの城を築いた。本書は、古地図等の史料や調査報告書を渉猟し、利長の生涯を辿りながら、越中で築いた4つの城の位置と規模を明らかにしようとする試みである。城を中心として当時の街並はいかなるものであったのか、歴史を繙き古地図を読み解く醍醐味が詰まった一書となっている。

[目次]
はじめに
第1章 前田利長の生涯
1.1 信長と利家から薫陶を受けた時代
1.2 秀吉より越中呉西3郡を与えられた後の利長
第2章 守山町から関野城へ
2.1 関野之古図と慶長10年国絵図から、当時の高岡を推理する。
2.2 天正13年9月11日守山に入城した時点の高岡
2.3 天正地震から、関野城着工まで
2.4 御旅屋古図より「関野城」を読み解く
第3章 多可遠哥城から高岡城へ
3.1 多可遠哥城について
3.2 多可遠哥城時代の高岡町について
3.3 慶長4年高山右近の縄はりにより、多可遠哥城を高岡城へ
3.4 慶長9年なぜ利長は長期に亘り高岡に滞在したか
3.5 慶長14年、利長は高岡城を完成させ入城する
3.6 利長の時代の高岡町の変遷
第4章 利長が造った高岡城のお堀について
4.1 「高岡城跡詳細調査報告書」より分かった事
4.2 高岡城の枡方堀の構造について
4.3 高岡城の内堀と池之端堀の給水路について
4.4 高岡城の内堀と池之端堀の給排水路の仕組みについて
第5章 利長が造った2つの富山城と街並み
5.1 慶長2年(1597) 利長が富山城に入城する以前の富山について
5.2 利長の富山城に関係する5つの古地図
5.3 慶長2年の富山城と城下町について
5.4 慶長10年(1605)利長が隠居した富山城と富山の街並み
第6章 利長が行なった庄川改修工事と農地の開拓について
6.1 慶長10年の国絵図より、慶長10年(1605)時点の庄川の流れを推理する
6.2 正保4年の国絵図より、利長が行った庄川改修工事を推理する。
6.3 越中に於ける米の生産高の推移
著者略歴

[出版社からのコメント]
父・前田利家に比べると知名度が低い利長ですが、秀吉亡き後の情勢を冷静に分析し、前田家を存続させ加賀百万石の礎を築いたという点では、もっと知られるべき存在だろうと思います。本書は利長の築城した城をテーマとしていますが、その生き方を概観するうえでも参考となる内容となっていますので、ぜひ多くの方に手に取っていただければ嬉しく思います。

【著者紹介】
杉本 宏(すぎもと・ひろし)

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