たたかう金ケ崎町長(岩手県)――続・ガーデンシティーの街角から:潤いある街を目指した4期16年の記録

(著) 高橋紀雄

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―エベネザー・ハワードの理想を継承・発展させる壮大な夢のまちづくり―

金ケ崎町長として4期16年、町づくりで大切なのは一貫した哲学と筋書きという信念のもと、「ガーデンシティー金ケ崎」という理想の実現に向けて邁進してきた政治家・高橋紀雄。ワンマンと呼ばれながらも、潤いと若さにあふれ豊かで生きがいのある自律した田園都市づくりに奮闘した町長が、自らの町政を総括し、これからの町政に活かすべく綴った回顧録。



[目次]

はじめに

第一章 町長在任十六年は何であったか

◆ プレリュード

一、丸の内部長から町助役に変身するまで

二、町有林盗掘事件

三、助役、町長選初出馬の顛末(てんまつ)と選挙戦

◆ 本 論

一、町長の在任期間を論ず

二、町を取り巻く時代の潮流と国家財政

三、「ガーデンシティー金ケ崎」の由来

四、注文の多い料理店と行政

(1) 関東自動車金ケ崎立地決定

(2) 農村活性化の秘策事業

(3) インターハイを森山総合公園に

(4) 北上金ケ崎インター早期完成の背景

(5) 地方拠点都市の虚像と希望

(6) 東京一極集中の是正失敗の原因

(7) 金ケ崎の町名と大字、字の事

(8) 公共施設を繁盛させる法

(9) 公共施設のロケーション問題

(10) 町づくり三大宣言と何ぞや?

(11) 重伝建群保存地区への道

(12) 町長選四選四考

五、エピローグ

老兵は死なず

第二章 ワンマン町長と抵抗勢力

一、役場庁舎建設の時(位置は何処に?)

(1) 金ケ崎町のランドマーク

(2) 新庁舎建設の必要性

(3) 新庁舎の位置問題

(4) 残された問題点

(5) 愈々庁舎建設

二、向う傷は男の誉(ほまれ)か

(1) モーテル白樺の解体

(2) 金ケ崎観光開発(金ケ崎温泉)の裁判

(3) 農協に政治的補助金? 交付の事

(4) 土蔵解体の事プラス告発二件

(5) 土地関係の損害賠償請求事件

(6) 町長が紛争満作君になったワケ

三、誰が為の広域合併か?

(1) 地方の時代、地方分権の虚妄

(2) 三位一体改革

(3) 地方分権停滞の原因と対策

(4) 行政改革とトリアエズ合併

(5) 胆江六市町村合併、二市一町合併の迷走と結末

(6) 住民投票騒動

(7) 市町村合併の本質と首長の本音

(8) 圧力団体の力、合併特例債の罪

四、金ケ崎病院の診療所化、是か否か

(1) 金ケ崎病院、診療所化の背景

(2) 診療所化方針発表

(3) 職員組合、医師の動き

(4) 高橋紀雄はホリエモンと同じ?

五、金ケ崎駅―金ケ崎のもう一つの顔

(1) 駅舎改築のキッカケ(一度目の挫折)

(2) 駅舎二度目のチャレンジ

六、国際交流事始めの記

(1) 評判の良い事業、悪い事業

(2) 国際交流を始めたのは?

(3) 国際交流の道具

(4) 国際交流、多彩な展開

七、環境保全の効用

(1) 金ケ崎町の下水道事業

(2) 「金ケ崎町の地域再生計画」内閣の認定を受く

(3) 金ケ崎町は何故環境先進地か

(4) 金ケ崎町「地球環境大賞、優秀環境自治体賞」受章の事

(5) 環境問題の講演行脚

八、工業団地の存在感

(1) 関東自動車が立地するまで

(2) 関東自動車県庁記者会見

(3) 自動車産業のスケールとダイナミズム

(4) 思い出す社長諸氏種々(くさぐさ)の事

(5)金ケ崎町の工業出荷額、民力水準、市町村民所得の推移及び県内順位

九、生涯スポーツと生涯学習の拠点づくり ―森山総合公園と図書館と

(1) 森山総合公園

(2) 町立図書館―ついの住家(すみか)

(3) 工事現場の危険と私

十、町営荒巻住宅建設覚え

第三章 落とし文再録

一、「高橋のりお会報(後援会会報)」掲載分

(1) 「マイタウン金ケ崎」の町づくり

(2) 信なくば立たず

(3) 町長室から

(4) オリンピックと天才と町政と

(5) 還暦青年の主張

(6) 理にしたがえば

(7) 指導者の条件

(8) 政治家は根なし草か

(9) 大臣の仕事 町長の仕事

(10) 腐敗の原因と政治家の責任

(11) 革命、未だ成功せず

二、「岩手自治」掲載分

(1) 東京〝痛勤〟事情を考える

(2) グレース・ケリーと寝室を共にした話、 アマースト大学、内村艦三のことなど

(4) 建物は丈夫で長持ち文化財!

(4) 贈り物の効用と意義 ―ムネオハウスのお粗末

三、「東北ジャーナル」掲載分

・町の独自性を生かし 農工一体の町づくりを

四、「テクノネットワーク」掲載分

●テクノポリスの中核に 産業立地だけではなく、生活環境も整備していく。

五、「新渡戸稲造研究」掲載分

●教育は人なり

六、「新渡戸稲造の世界」掲載分

●米国アマースト町のこと ―国際交流の一例

七、『武士道』発刊百年記念〝日米友好の集い〟会議報告書掲載分

・「新渡戸精神」から21世紀を考える ―国際シンポジウム

おわりに

著者略歴



[担当からのコメント]

働き方改革やリモートワークの増加など、私たちを取り巻く労働環境は大きな変革を迎えていますが、本書の中にあるガーデンシティーの構想は、そんな今こそより必要とされるものであるように思います。まちづくりや地方自治について考えるうえでも示唆に富む本書、ぜひご一読ください。



[著者略歴]

高橋 紀雄(たかはし・のりお)



昭和十二年岩手県盛岡市生まれ。

盛岡第一高校を経て昭和三十六年早稲田大学第一政経学部卒業。同年古河電工入社。本社営業開発担当部長を最後に平成元年退社。同年岩手県金ケ崎町助役に就任。平成二年同町長初当選、以来四期十六年在任、平成十八年退任。現在、田園ソーラー株式会社代表取締役。

趣味:読書、名建築名庭園探訪等。

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