デザインが伝統産地を変える―ものづくりの現場からみえてきたこと―

(著) 影山和則

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作品詳細

[商品について]
――1994年にデザインの総合的な情報発信基地として新宿パークタワーに開館した「リビングデザインセンターOZONE」、その100%出資会社は次のどれでしょうか。
1.東京電力、2.東京ガス、3.ブリヂストン
正解は、本書「6 90年代のデザインの中心は新宿」をご覧ください。
近年、日本の良さを問い直そうとする流れの中で、日本のデザインの原点として伝統職人たちによる日本の手仕事が見直されている。しかしこうした気運の高まりは初めてのことではなく、実はこれまでにも何度か日本の伝統産業が見直されることがあった。本書は、1980年代から90年代にかけて、デザイナーと伝統産地が交流し化学反応を起こしてきたその軌跡を、公設試験場のデザイン指導員としてその潮流のただ中にいた著者が綴ったニッポン・デザインのクロニクルである。デザインと「もの作り」を通して日本の過去と現在を読み解く、デザイナー必見の書。

[目次]
まえがき
1 80年代のデザインは六本木から始まった
2 春日部桐箱でつくるウッドパッケージ
3 当時のクラフトデザインの状況
4 春日部桐箱をプロダクトとして
5 AXISと林 英次さん
Design review of the 1980s 各分野の商品がエネルギーに満ちていた イラスト/印南総合計画
6 90年代のデザインの中心は新宿
7 OZONEの萩原 修さん
Design review of the 1990s 新しいデザインに向けた試行錯誤の10年 イラスト/印南総合計画
8 伝統産地と国のデザイン振興策
1980→1990年代の伝統産地と デザイナーの開発分布資料
2000年年以降の 伝統産地とデザイナーの開発分布
あとがき
附録
著者略歴

[担当からのコメント]
長くデザインに関わってこられた方であれば、1980年代に登場したAXISの衝撃をいまも鮮明に覚えているのではないでしょうか。本書では80年代のAXISと90年代のOZONEを中心に、当時の伝統産業とデザイナーをとりまくデザインシーンが綴られています。デザインに興味がある方はもちろん、もの作りのビジネスに関わる方にもお楽しみいただける作品です。

[著者略歴]
影山 和則(かげやま・かずのり)

埼玉県産業技術総合センター製品開発支援担当部長
1954年、北海道生まれ。千葉大学工業短期大学部木材工芸科卒業。千葉大学工学部建築学科勤務を経て、79年から埼玉県の公設試験場に勤務しプロダクトデザインを担当。現在、公益財団法人さいたま市産業創造財団非常勤職員。春日部桐箱、川口鋳物、秩父織物などの伝統、地域産業のデザイン開発、展示会、マーケティングなどの支援を手掛け、伝統産業の職人技術継承など産地の問題に取り組んでいる。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科特別講師。滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科特別講師。

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