四国八十八ケ所霊場巡り : 人間って素晴らしい
(著) 渡辺安広
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――四国八十八ヶ所霊場の四国四県のうち、もっともお寺の数が少ない県は次のうちどの県でしょう。
1.高知県 2.愛媛県 3.香川県
正解は本書「第二章 高知県(土佐の国)『修行の道場』 修行僧(5月19日)」をご覧ください。
「四国遍路といえば通し打ち」。若い頃からそんな思いを抱き続けてきた著者は、人生51年の節目として遂に夢を実現すべく巡礼の旅に出る。情報不足の中での出発準備、左膝の痛み――日常とは異なる未知の世界への不安を抱えながら始まった四国遍路は、しかしながら生かし生かされるこの世界の理と人間の素晴らしさを実感させる、得難く尊い旅の時間となった。様々な失敗や体験をリアルに記録した、四国遍路を志す人々に贈る30日間の記録。
[目次]
まえがき
序の章 長い夢の実現
人生の節目
出発準備
第一章 徳島県(阿波ノ国)『発心の道場』
出発の日 (五月十一日)
不思議な感動(五月十二日)
不思議な縁(五月十三日)
新鮮なイチゴ(五月十四日)
初めてのお接待(五月十五日)
暴風雨(五月十六日)
会館借り切り(五月十七日)
同行最後の日(五月十八日)
第二章 高知県(土佐の国)『修行の道場』
修行僧(五月十九日)
遍路泣かせ(五月二十日)
無料接待所(五月二十一日)
フェリー乗船(五月二十二日)
リュックを預けて(五月二十三日)
落ちた菅笠(五月二十四日)
無縁仏に思う(五月二十五日)
無縁仏を供養する(五月二十六日)
若者との同行(五月二十七日)
大雨の愛媛入り(五月二十八日)
第三章 愛媛県(伊予ノ国)『菩提の道場』
K嬢の言った事を想い出す(五月二十九日)
トンネルで思う(五月三十日)
旅情溢れるコース(五月三十一日)
感動をもらった日(六月一日)
雨に打たれて思う(六月二日)
従兄弟の家に立ち寄る(六月三日)
大広間(六月四日)
雨宿りでの不思議(六月五日)
第四章 香川県(讃岐ノ国)『涅槃の道場』
道を間違えるのもよい(六月六日)
最後のお別れ(六月七日)
女性遍路との再会(六月六日)
風雨の中での結願(六月九日)
母の顔見て本当の結願(六月十日)
完の章 一人歩き遍路を終えて
歩けば優しさが見える
今最後に思う
あとがき
[担当からのコメント]
四国遍路を考えている人にとっては、ルートや宿、寺の情報はもちろんですが、どんな失敗をしたのかという実際の体験を知ることも重要ではないかと思います。感じたこと体験したことを後から来る人たちのために伝え残したいという思いで綴られた本書、ぜひ多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
渡辺 安広(わたなべ・やすひろ)
昭和22年3月15日、広島県呉市に生まれる。
広島県立呉工業高等学校定時制卒業。
大呉興産(株)、日本鋼管(株)福山製鉄所を経て、現在呉市社会福祉協議会、
ホームヘルパー、ガイドヘルパー。
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