『プロフェッショナル幹部』になる方法:事例とチャートで学ぶビジネス人間学
(著) 七ツ矢和典
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――日産が取り組んだ3カ年再建計画「NRP(日産リバイバルプラン)」当時のCOOは次のうち誰でしょうか。
1.カルロス・ゴーン、2.アシュワニ・グプタ、3.塙義一
正解は本書第5章の「1 問題を解決する基本」をご覧ください。
部下・後輩を育成し、業績向上に邁進する――いま日本には、そんな「プロフェッショナル幹部」が求められている。本書は、40年以上にわたり経営コンサルタントとして多くの出会いと経験をしてきた著者が贈る、結果で勝負する幹部になりたい人のための「ハートとスキルの磨き方」テキストである。人間学と経営学をベースに基本を網羅し、独自のチャートやチェックシートによる現状と目標を「見える化」すると共に、多くの成功事例を挙げてより実践への応用のイメージを掴みやすくなるよう工夫されている。新しい時代に順応し「さすがプロ」と言わしめる幹部になることを望む、全ての人にお届けする1冊。
[目次]
◆はじめに
◆第1章 「1・3・5の人間学」で理想像を知る
■1「1・3・5の人間学」とは
(1)企業は人なり
(2)自分を知る
■2 魂
(1)人生の目的
(2)人生を拓く
・「人生転換」エネルギー保存の法則
・性格はこのようにつくられる
・中村天風翁
(3)プラス発想力
・タニタ
・「チャ・チャ・チャ」のリズム
■3 三つの力
(1)愛情力
・製造業A社でストライキ
(2)判断力
・三つの目
・六ゲン主義
・判断力を向上するための「こだわり」項目
(3)影響力
・住宅会社F社の週間朝礼
■4 五つの顔
(1)哲学者
・松下幸之助氏
(2)戦略家
・システムの概念図
(3)心理学者
・欲求五段階説による心理洞察
(4)演出家
・リーダーシップのPM類型
(5)教育者
・人間力(心・技・体)の育成ステップ
◆第2章 「危ない幹部」像で自分を確かめる
■1 幹が弱れば実も育たない
■2 危ない幹部
(1)甘部(甘ちゃん幹部)
・「甘辛」で見る人間の四タイプ
(2)勘部(カンピューター幹部)
・失敗の要因と予防策
・五本指の法則
(3)汗部(汗かき幹部)
・事例① すご腕なのに業績不振?
・事例② プロの組織人に徹したB氏の場合
(4)喚部(わめき幹部)
・正しく叱る幹部の条件
(5)乾部(かわき幹部)
・ある高名な女性経営者
(6)患部(わずらい幹部)
・「マイナス語」と「プラス語」
・「上に立つ人の危険度」チェック表
・トップ症状別の補佐ポイント
◆第3章 「五つの性格パターン」で人物をつかむ
■1 性格を決める十二の要素
(1)十二の性格要素を知る
(2)実践的な性格分析で特性をつかむ
■2 性格二元論による人への接し方
(1)「強い」と「弱い」
(2)「外向型」と「内向型」
(3)「理性的」と「感覚的」
(4)「ネアカ」と「ネクラ」
(5)「行動派」と「思索家」
・セコム
・「朗働」のつくり方
◆第4章 「感知力と達意力」で人を動かす
■1 グループ別の心理特性
(1)集団心理とは
(2)グループ別の特性把握
(3)グループ別特性への対処法
■2 業績向上のためのコミュニケーション力強化
(1)社員のレベルアップの大前提
(2)業績ツリー
・「強い組織」の条件モデル ・組織における正しいリーダーシップ
(3)コミュニケーション力強化へ
■3 感知力のスキルアップ
(1)仮説と検証で真実に迫る
(2)感知力の三つの力
・コミュニケーションの六段階
■4 達意力のスキルアップ
(1)三つの要素をバランスよく
(2)達意力強化のための実践ポイント
・リーダーの気合いの入れ方
■5 メンタルヘルスケアのスキルアップ
(1)ストレスの発生源
(2)傾聴で良き相談相手に
◆第5章 「システム思考」で大局観を養う
■1 問題を解決する基本
(1)第一ステップ「知る」
・「真の事実」と「事実もどき」の分類
(2)第二ステップ「選ぶ」
(3)第三ステップ「行動する」
・日産自動車
■2 システム思考を身につける
(1)三つの目を駆使する
(2)最適な道程と全体フレームワークの構想
・事例・クモの巣事件
■3 五つのシステム・チャート
(1)業績向上システム(EPEシステム)
・経営対策マトリックス
(2)顧客増大システム(儲かるシステム)
(3)ビジョン・戦略システム (ビジョン構想・戦略立案)
・ビジョン・戦略イメージ図
・業績の分析
・企業倒産防止二十の鉄則
・業績症状別の対応戦略
(4)マネジメント・システム(八つの仕事とトリプル・マネジメントサイクル)
(5)人材育成システム(協育システム)
・M社の人事憲章
◆第6章 「VSOP作戦」で壁を突破する
■1 VSOP作戦
(1)「VSOP」に込めた思い
(2)流行の突破口、不易の突破口
■2 新戦略のVSOP
(1)バリュー戦略―顧客価値の向上
・価値の方程式
(2)スピード戦略─五つの流れを加速させる
・スピード戦略の体系
・住宅会社N社のスピード戦略
・七つのムダ
・成功する意見具申の進め方
・考えられるリスク
(3)オープン戦略―活性化への情報公開
・カタログ通販で急成長したP社
(4)パートナー戦略―社外資源の有効活用
・パートナーシップ(対外)の分類
・病院向け流通サービス業のK社
■3 人材のVSOP
(1)バイタリティー(みなぎる活力)
(2)センシビリティー(鋭い感受性)
(3)オリジナリティー(知恵と工夫)
・アイデア発想のチェックリスト ・5W2Hのチェックリスト
・アイデア三法の活用法(事例)
(4)プロフェッショナル(結果で勝負)
・VSOP人材づくりへの課題整理表
・個人別プロ社員度チェック表(五大基本)
◆第7章 「キーワード」で習慣を変える
■1 自己啓発システムづくり
(1)自己革新計画
(2)五つの特徴
■2 「キーワード」による習慣化
(1)事例に見るキーワードによる習慣化
・入退室一礼
・日本電産
・職場は道場(筆者の体験)
(2)キーワード化の五つのパターン
(3)自己啓発の突破口作戦名
(4)永遠の「自分づくり」へ
・人生マスタープランシート
◆おわりに 理性的なオニを目指して
【著者】
[担当からのコメント]
浮き沈みが激しい世の中で本当に生き残るもの、それは「本物」なのだと本書は改めて私たちに教えてくれます。促成や時短といった言葉とは対極にあるからこそ価値を生み出し得る「本物」への道を、今からでも踏み出してみては如何でしょうか。
[著者プロフィール]
七ツ矢 和典(ななつや かずのり)
● セブン・クリエイト代表
経営コンサルタント(元タナベ経営・常務取締役)
1949年大阪府生まれ。九州工業大学卒業後、物流システムメーカーの営業開発に従事、「システム思考」「マーケティング実践力」「物流管理」などを学ぶ。同時に、中小企業診断士の資格を取得し、経営全般の基礎知識、コンサルティングの基本を修得。1991年に(株)タナベ経営の西部本部長、1996年取締役、2000年常務取締役に就任。2012年に退任後、同社の顧問を1年間務め2013年7月に独立し、セブン・クリエイト代表となる。経営コンサルタントとして、40有余年の経験を積みかさねて現在に至る。
「人づくりの鬼」と称され、その鋭い洞察力、創造力、人間力により全国に根強いファンを持つ。現在、各種団体への講演、各企業の経営支援に全身全霊を注いでいる。「人づくり道場・むげん塾」の塾長でもある。
● 著書に、「危ない社長、危ない幹部」(プレジデント社)、「バリューアップ経営」(ダイヤモンド社)、「プロフェッショナル幹部」(星雲社)などがある。
● 信条は、主に「七本の矢」として次の七箇条を掲げている。
1.〈人生〉「健康で、さわやかに、お役に立ちながら長生きする」
2.〈姿勢〉「ヘッドピンを外すな」
3.〈職場〉「職場は道場」
4.〈仕事〉「ハタラキヤスク・ハタラク。朗働」
5.〈問題〉「みえる問題、さぐる問題、つくる問題」
6.〈着眼〉「鳥の目、虫の目、魚の目」
7.〈指針〉「愛と勇気と決断と実行」
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